☆ 喉(のど)の病症 ☆
2009年03月25日
☆ 喉(のど)の病症 ☆
けいらく鍼灸で 喉の病気を考えると、
十二経絡のほとんどが「喉」を通じて流れています。
喉に関わる病気と症状から、
どの経絡に主な病症が在るかを見定める為の
比較になればと思い次のまとめをします。
経絡治療を手がけていらっしゃる方のご意見をお聞かせくださいませ。
また、
患者様で、慢性に経過して
体質の改善をお考えの方の参考になれば幸いです。
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①ルート:手の太陰 肺経
内経を中心とした流注
入り肺に属し、その気を会集し、更に気管より鼻に通じる。
喉に関わる病気と症状:
ゆえに、鼻・のど・気管など、
呼吸器の異変や、
き気の病、
②ルート: 手の陽明 大腸経
支脈は缺盆から別れて、
頸より頬に上がり下歯の歯齦に入り、
口を回って鼻と唇の中央、人中穴にて左右交差し、
鼻の傍ら、迎香穴に終わる。
喉に関わる病気と症状:
咳が出る。
のどの痛み。
鼻水。
くしゃみ。
呼吸器に関する熱症や気道の主治症が多い。
これは、表裏関係の肺経の現す熱症が陽実証が多いためである。
総ての呼吸器疾患、ぜん息等の呼吸困難・咳嗽、これ肺経・大腸の病証です。
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③ルート: 足の陽明 胃経
流注
支脈は頤より別れ喉頭を循り、胸骨と乳の間を下って、胃に属し碑を絡う。
喉に関わる病気と症状:
鼻の病、扁桃炎、
④ルート: 足の太陰 脾経
内経を中心とした流注
経脈はは腹哀穴より胸に上がって乳線の外方二寸の周栄より大包に下り、
さらに反転上行して舌下に散るが如く終わる。
風邪引きに伴う症状。:
食生活の乱れからの風邪。
徳利病。(アルコール飲み過ぎ)働きすぎ 。
性生活の乱れ。嘔吐。 節々の痛み。
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⑤ルート: 手の少陰 心 経
内経を中心とした流注
その枝は心経より咽喉を経て頭に上がり、
眼系に連なり脳髄に分布する。
喉に関わる病気と症状:
心経が実邪に犯されると:
夜目が冴え、
不眠・胸いきれして
咽喉渇き発熱す。
⑥ルート: 手の太陽小腸経
内経を中心とした流注
支脈は缺盆の部より別れて頸(くび)に上がり、頬(ほほ)を経て目の鋭眥(めじり)、
胆経:瞳子髎(どうしりょう)穴に至り、返って耳の中に入る。
風邪引きに伴う症状。:
熱が出て体調不良。
インフルエンザ。
ウイルス性。
熱が続いている。
のどの痛み。
⑩ルート: 手の少陽 三焦経
支脈は膻中穴より別れて上がり、
缺盆を出て大椎穴(督脈経)に至り、
うなじ項に上がり耳後・耳上をめぐって顳顬部に至り、
ひたい額の陽白穴(足の少陽胆経)を経て内眦(まなじり)のせ睛明穴に至り、
頬骨の下の顴髎穴(手の太陽小腸経)に至る。
喉に関わる病気と症状:
目の鋭い眥痛(まなじり痛)、
咽頭腫れる。
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⑦ルート 足の太陽膀胱経
喉に関わる病気と症状:
鼻水、
じく衂(鼻血)、
痔の病、を発する。
⑧ルート 足の少陰腎経
内経を中心とした流注
その直行するものは、上がって肺に入り、出でて気管を循り舌根に終わる。
喉に関わる病気と症状:
面色黒く息づかい荒く,
咳唾すれば血あり、
立ちくらみ、
咽頭痛み口渇き、
心脅かされるが如く慢性下痢或いは便秘し、
むくみ、心下痛、黄疸、出血、臥す事を好みて痩せる、
風邪引きに伴う症状。:
寒さを背中にゾクゾク感じる。
のどの真ん中が痛む。
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⑫ ルート 足の厥陰肝経
経脈は更に上がって、
胸中に入り胸腺、気管、咽喉、甲状腺を経て眼系を循り、
額より頭に上がり松果体、脳下垂体を歴絡しひゃくえ百会穴に至り督脈に会する。
支脈は眼より別れて下に下り唇をめぐる。
風邪引きに伴う症状。:
ストレスで熱をだす。
鼻水。
鼻詰まり。
吐き気。
風邪にあたると体調不良。