☆ 陽経に現れた弦実の脉状 ☆
2009年07月16日
瀉法の手技その9。
瀉法の手技。
陽経(腑の経:胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)に現れる邪実の処理の方法である。
本治法における瀉法の基本。
陰経(臓の経:肝・心・脾・肺・腎・心包)脉に対して、陰経の生気を補うと、
陽経の脉状に邪実の脉状が浮き上げられます。
そして、この邪実を瀉法します。
陽経の脉状名
☆ 陽経に現れた弦実の脉状 ☆
脉状の特徴
弓の弦の脉状。
血の変化であり、陰にしてやや深く、遅く、頗る変化しにくい邪の脈状。
対象者
血の主りによる、慢性痼疾の糖尿病、リウマチ、神経痛、更年期障害、
労倦の積み重ねの者。痺れ痛み、頭痛を訴える。
用 鍼
ステンレスの2番~3番鍼。
本治法の実技の手順
(1)経絡の流れに逆って取穴し、押出を構える。
(2)刺手は竜頭をある程度しっかり持ち、すみやかに4~5ミリ刺入し、
幅広に抜き刺しを行う。抵抗が取れたら、
(3)押手にて、ゆっくり下圧をかけ、ゆっくり鍼を抜きあげ、
先鍼が鍼口離れても尚、下圧をかけ続ける。
ゆっくり堂鍼灸院。
けいらく鍼灸師、やまちゃん。
平成21年7月16日(木曜日)
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