スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

 

Posted by みやchan運営事務局 at

上工は未病を治す、を考える。

2011年04月29日




「上工は未病を治す」を考える。


上工とは、現代で言えば、「腕の良い漢方師や経絡鍼灸師」のことです。

未病を治すとは、病気にならない前に、手当てをしておく事です。

人はどなたでも、病気になりたくないし、

たとえ、癌に侵されても、元気で苦しまないで、一生を終えたいと考えます。

そんな事が出きるのが「上工」になります。

「上工」を上手く使うのが、上手な生き方でしょうか・・・・

ゆっくり堂は、そんな事のできる「上工」を目指す漢方&鍼灸院です。


今回から、「上工は未病を治す」を考える。

を古典に学び、

現代鍼灸の最高峰「東洋はり医学会」の

理論的見解と実技を述べたいと思います。


「黄帝内経・素問・霊枢」
(こうていだいけい・そもん・れいすう)
前漢の時代( 紀元前206年 - 8年)に編纂された、
中国最古の医学書です。

この中の、「黄帝内経・霊枢」第一篇、

九針十二原、(第一段)第二章、二、三より、

原文

二、

小鍼之要、易陳而難入
粗守形、上守神
神乎神、客在門
未覩其疾
惡知其原


三、

刺之微在速遅
粗守關、上守機
機之動不離其空
空中之機、清静而微
其来不可逢、其往不可追
知機之道者不可掛以髪
不知機道、叩之不發
知其往来、要與之期
粗之闇乎
妙哉工獨有之


福島弘道先生の解説・・・

 小鍼の学理を本で読んだり口で言う事は、
やろうと思えば出来ない事は無いが、
これを臨床的に正しく使いこなすという事は、中々困難である。

 (補注)
 「脉経」の著書、王叔和(しゅくか)は、
 「脉の理は心には了りやすいが、
  これを指下に明らかにするということは、中々困難である。」と諭している。
 
 その理由は、粗雑な鍼灸師はその形のみに捕らわれるので、
中々これを治療の特技として身につけることができないのである。
しかし、ベテランの鍼灸師ともなれば、その刺入した鍼先にまとわりつく気の動きを、
確実に捉えて適切に処置するので、その奥義にやっする事が出来るのである。
誠に真実の極意は、この神気の動きを正しく捉えるか否かにかかっているのである。
 さて、種々の邪気が経穴より侵入しても(客門に在り)、
患者の抵抗力によって病となって現れない時は、
それが如何なる邪気によって冒されたのかを察する事は困難である。

 (注)この「客在門、未覩其疾、惡知其原」の文章は、
    学者によっては他の部分より紛れ込んだ衍文ではないか、
    と主張しているが、私もそう思う。

 さて、刺鍼技術の微妙さは、
その鍼の手さばき、即ち、いつ抜くか、留めるかにつき、
適当なチャンスを得る事である。
即ち、下工はその経穴点にのみ捕らわれているが、
上工ともなれば抜き刺しのチャンスを正しく捉えている。
しかして、そのチャンスは経穴点を遠く離れるものではないが、
患者によって異なるので、鋭い感覚によって今生きて働いている穴を、
的確にとらえなければならない。
その所見は頗る至微至妙である。
従って、既に気が至っているのに、それ以上補ってはならないし、
また既に邪が除かれたのに、それ以上瀉してはならない。
従って、この理を知るものは刺鍼技術において、髪の毛一筋をもゆるがせにしない。
しかし、この理を知らない者はドアノックしても応答がないように、極めてうつろである。
 故に、この辺りの道理を知る者は、全く的確に対処している。
しかし、粗雑な治療家は中々そうはゆかない。
しかし、極めて少ないが上工はこの妙技に達しているのである。
また逆順ということがあるが、往くものを逆となし、来る者は順となす。
従って、この道理をよくわきまえている者は、
すべてを正しく行うので一言もいうことはない。
これを具体的にいうと、
気の流れに逆らって瀉法を加えれば、邪気はことごとく除かれるし、
また気の動きに随って補法を行うならば、生気は満ちて健康体にする事が出来る。
故に、その逆順に従い、補瀉迎随の意を充分に尽くすならば、鍼の道はすべて終わる。



けいらく鍼灸院・ゆっくり堂。

2011年4月29日(金曜日)






 

Posted by やまちゃん at 15:42 | Comments(0) | 上工は未病を治す。

最近、出張が増えています。

2011年04月29日

最近、出張が増えています。



○ 宮崎県立看護大学にて経絡診察法の講義。

  4月22日(金曜日)(90分)

  対象:宮崎県立看護大学1年次生100名。

  内容:こちらのHPをご覧下さい。

  http://you-sinkyu.ddo.jp/e2.html


○ 4月23日から25日、

  東洋はり医学会 東京・本部講習会。


  5月の予定・・・

○ 5月7日から9日、
 
  東洋はり医学会 東京・本部講習会(2回目)。


○ 5月15日 鹿児島はり研究会。


○ 5月22日 宮崎はり研究会。


○ GWは営業いたします。

お早目の予約電話をお願いたします。


なお、漢方薬相談は、日曜日も、

ひろ子先生が営業してます。

ご来店を歓迎します。


ゆっくり堂。

2011年4月29日(金曜日)






 

Posted by やまちゃん at 12:40 | Comments(0) | 私的なおはなし。