☆ 病気を治す、リセットボタン ☆

2010年03月05日

☆ 病気を治す、リセットボタン ☆

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証決定と治療穴

経絡治療の証決定の特徴は「診断即治療」にあります。

証決定(診断)が決まれば、治療方針と治療の経穴(ツボ)が自動的に選定される仕組みになっています。これが、「診断即治療」の所以です。

証決定の基本理論について。

陰陽虚実論・陰陽五行論・病因論・「難経六十九難」の治療法則によって考察されています。

証決定の種類は、単独証の、肝虚証・肝和法・脾虚証・肺虚証・腎虚証・       
        相剋証の、肝虚脾実証・脾虚肝実証・脾虚腎実証・肺虚肝実証・
             腎虚脾実証・腎虚心旺気実証・腎虚心実証・腎虚脾和法証
        相剋調整の、脾虚肝虚証・脾虚腎虚証・肺虚肝虚証・腎虚脾虚証・
などがあります。

証決定の種類例表 gd11
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治療方針と治療の経穴について。

経絡治療においては、
患者様から「最も苦痛な改善を望んでいる所の訴へ」を聞いて、
その「主訴」を根本的に改善することが治療の目的になります。

そして、その目的を達成する為には「証決定の3段階」を経て「証決定と治療穴」に導きます。

「証の第一段階」は、施術の選択と使用する鍼(用鍼)の選択です。

四診から患者の現す病、内因・外因・身体の虚実を診分けます。
虚は補法が中心で細くて軟らかい鍼(銀鍼)を用います。
実は瀉法中心の治療で太くて硬い鍼(ステンレス鍼)を用います。

「証の第二段階」は、病症の経絡的弁別です。

四診から得た病症郡を経絡説によって十二経絡の病症から、「経絡の変動」に弁別することです。

「証の第三段階」は、主証経絡の決定です。

最終的には脉診を中心にして決定して行きます。
陰主陽従・補法優先・基本脉型が基礎になります。
虚経が二つならぶ時には「五行と難経六十九難理論」から「子」の経が「主証」になります。
相剋関係にある脉位が共に虚を現す時、これを左右に振り分けてその治療を進めます。
この際、先に行なうものを「主証」=「本証」と言い、後を「副証」と言います。


証決定の名称と本治法における基本の治療穴例
単独証の肺虚証には太淵穴・太白穴に補法をします。
相剋証の肝虚脾実証には曲泉穴に補法。商丘穴に瀉法をします。
相剋調整の肺虚肝虚証には本証として太淵穴・太白穴に補法、副証には曲泉穴・陰谷穴に補法をします。


証決定と治療穴、参考例表 gd21


証決定と治療穴の運用は、

病気になった時、病気を治す「リセットボタン」が「治療穴」と考えても良いですね。



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Posted by やまちゃん at 12:35 | Comments(0) | 経絡鍼灸の教科書
 
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