内因なければ外邪入らず

2012年04月01日

一、風論 :

山口一誠の分類・考察。
南北経驗醫方大成・病証論を分類・考察する。



南北経驗醫方大成 による 病証論
井上恵理 先生 講義録
の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。

:::::

11.  ○ 病 因    

    p22上段1行目 ~ P23下段1行目より。

ここでは、「南北経驗醫方大成 一、風論 」の
原文と井上恵理先生の訳と解説から、
先生が、経絡治療の根本原則を見い出した古典の読み方を纏めてみます。
各、原文・訳・解説の
【 】内は経絡治療の根本原則は如何に考察されたか。。
について、山口一誠の分類・考察を書き込んでみます。


 「南北経驗醫方大成 一、風論 」の原文 4行目下部辺りから。

【経絡治療根本原則その1:「内因なければ外邪入らず」。】

皆由氣體虚弱、
榮衛失調、
或喜怒憂思驚恐労役。
以眞氣耗散腠理不密。
邪氣乗虚而入。

及其中也、
重則半身不遂、
口眼喎斜。
肌肉疼痛。
痰涎壅盛。
或癱瘓不二。
舌強不語。
精神恍惚驚愓恐怖。

【経絡治療根本原則その2。】

【 ここから、四診法と脉証から証決定し、本治法と標治法の経絡治療での根本原則。を考察された。】

治療之法。 當詳其脉證推其所感之原。


井上恵理 先生の訳:  「大成論」:原文4行目下部から、―

【経絡治療根本原則その1:「内因なければ外邪入らず」。】

皆気体虚弱、
栄衛調を失し、
或は喜怒憂思驚恐労役に由(よっ)て、
以て真気を耗散し腠理密ならざるを致し、
邪気虚に乗じて入る 。

其の中るに及んで、
重き時は則ち半身遂ず、
口眼喎斜。肌肉疼痛。
痰涎壅盛(たんぜんようせい)。
或は癱瘓(なんかん)不二。
舌強張りて語らず、
精神恍惚として驚愓(きょうとう)恐怖。

治療の法。
當に其の脉証を詳にして其の感ずる所の原を推すべし。

【経絡治療根本原則その2。】

【 ここから、四診法と脉証から証決定し、本治法と標治法の経絡治療での根本原則。を考察された。】

井上恵理 先生の解説と単語の意味。

【経絡治療根本原則その1:「内因なければ外邪入らず」。】

病気になる原因【内因】として気体が虚弱である事、
つまり生まれながらのいわゆる素因という物、
体質・個人差という物を第一に考え、
更に気血栄衛のアンバランスや七情【内因】の乱れ
とか労倦【不外内因】といった物を全部病因
【内因】として扱っています。 

「真気」の意味:身体を守っている所の全ての気。
病気【内因】と労倦で、「真気」を耗散すると条件が加わり、
その結果、腠理が緻密である事が出来なくなって風の邪が虚に乗じて入るんだと、
こうゆう訳です。
風に中ると重い物は半身不随になる。
「口眼喎斜」これは顔面神経麻痺のことで口や眼がゆがむ症状です。
肌肉疼痛は、筋肉痛です。
関節の具合が悪いと思っても実際には筋肉痛だったと言う事がありますね。
あるいは腱鞘炎なんかの場合もありますね。
こういう様な物を肌肉疼痛といいまして、
痛むという事が即ち風のしわざなんだという訳です。

痰涎壅盛(たんぜんようせい)というのは痰が咽喉にふさがって
涎(よだれ)が盛んになる事で、
涎がだらだらと出て咽喉に痰がつかえてぜいぜいする症状です。
これも中風の症状です。

癱瘓(なんかん)というのは手足に力がなくなるという事で、
半身不随とは違って弱くなるという事です。 

不二というのは、痛みや痒みが分からなくなるという事ですから
知覚麻痺という事です。 
舌強張りて語らず、というのは口が利けなくなるという事で、
風が心とか脾とか腎に入ると言語が利かなくなります。 
精神恍惚というのは意識があいまいになる事です。
驚愓(きょうとう)というのは非常に驚きやすくなる事で、何にでも驚く事です。
恐怖は恐れる事ですから、こういった事は全て精神の虚という状態から起こると考えられています。 
清衰えれば恐怖し神衰えれば驚愓する、と昔の人は言っています。 
で、
こうした物を治療する方法としては、
当(まさに)にその脉証を審(つまびら)かにして
その感ずる所の源(みなもと)を推察(すいさつ)すべし、
とのべられています。 
風の邪がどの経絡に入っているのか、
どの臓に邪が入っているのか、いずれの腑が患(わずら)っているのか、
その邪気が感じている所を推し求めて治療しなければならない。 
ここに脉証の必要性が出てくるわけです。 

ただ風邪であるとか熱があるとか、
こうゆう事だけでどこに治療するというのではなくて
脉証を審(つまびら)かにして
肝虚なら肝虚で治療すべきです。

【ここから、脉証から証決定し、本治法と標治法の経絡治療の根本原則。を考察された。】

胆実なら胆実、肺虚なら肺虚、肺虚肝実なら、肝実、
そうゆうような治療法則を脉証に求めて、
そしてその症状に基づいて治療を進めなければならないと。・・


経絡治療の根本原則。のまとめ、

【「内因なければ外邪入らず」の経絡治療の根本原則。】

【脉証と証決定、そして、本治法と標治法の経絡治療の根本原則。。】


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2012.4.1-  日曜日・・

 


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