脱、即効て?
2012年05月07日
経絡 理論 脱、即効て・・・
「南北経驗醫方大成による病証論」
井上恵理先生の講義録 「鍼治療の本質とは」から,
ゆっくり堂鍼灸院の、今後の方向性を考えてみます。
※ ゆっくり堂鍼灸院の「 脱、即効主義、宣言 。」
鍼灸治療には太古の昔から、
現在に至るも、
二通りの鍼灸路線の違いがあります。
一方は、「即効主義」です。
そうしてもう一方は「経絡・本治法主義」です。
経絡治療家は「本当の鍼」と言うものは、
「即効」するものではない事を知っています。
「即効」は偶然には起こるが、
意識的に起させるものでは無いのです。
患者に治る時期まで待たせる事が 「本当の鍼」なんです。
患者さんは「早く病気が治りたいから、
鍼灸師に早く治してくれ」と要求しますが、
即効主義の治療家が、
それを“真に受けて”「早く治すと考えて施術をする」と、
間違いを犯します 。
それは、「病状を悪化させる」間違いであり、
「鍼は効かないとう言う評価を社会に与える」間違いを犯します。
そして、これは論外ですが、
肩が痛ければ肩だけ刺す。方法で、
その時は楽にさせるが、治さないで、、
治療を長引かせる。
これは論 外のやり方ですね。
※「経絡・本治法主義」の考え方。
経絡治療の『本治法』が同時に、
『未病治療』の施術に成っています。
『本治法』について。
柳下登志夫先生の(著書)より本治法を紹介します。
経絡治療学原論下巻臨床考察・治療編p124-3行目より。
経絡の中を流れる血は、
ある時は流々と行き、
ある時は滞(とどこお)りを起す。
これが生理的現象を妨げない程度であれば、人は健康である。
しかし、血の滞りが酷(ひど)く、長く続けば病気になる。
このとき経絡鍼灸師は鍼灸術を施して
「気を 調整」し血の流れを順行させ、
十二経絡を平らかにさせる。
病体はそれによって「生命力が強化」され、
病気を治す自然治癒力が増して健康に復する。
これが、
十二経絡を調整する『本治法』である。
『本治法』のまとめ、
本治法とは、
病気の根本原因を改善する為の施術手技です。
本治法の方法は、
十二経絡の「気」を調整し、
「血」の流れを順行させ、
全身の健康状態を改善することで、
病気を治す「自然治癒力」を増強させる手技です。
本治法として使用する経穴(ツボ)は、
手足にある五行穴、五兪穴・五要穴・原穴・ゲキ穴・絡穴です。
本治法の実技方法は、脉状に適合した「補法、瀉法」を行います。
そして、陰陽が整う「良い脉状」に導きます。
「良い脉状」とは、平位の脉状で、
艶と程よい締まりの有るのびやかな脉です。
十二経絡について、
十二経絡とは、五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎、胆嚢・小腸・胃・大腸・膀胱)の流中が全身を回ってい ることです。
そして、経絡は人体の中の気血の通り道として捉えています。
※ 『 鍼治療の本質とは、』
身体の「気血」(栄気・衛気)の運行を、
調和し、整える事によって、
“病気を治させる”方法なんですね。
やはり、経絡治療の「本治法」で、
ゆっくりと病気を治させる方法が良いです。
「慢性病」や「子宝の身体つくり」など、
「病気の治療」は1週間に1回の鍼灸治療をお勧めします。
「未病ヲ治ス」には、月に1回のご来院をお勧めします。
追伸:
数年前、私も一発芸の「即効」の話しをしていました。
七十七難を分類して、
あれは偶然の出来事と思えるように成りました。
その他のお話しはこちらから・・・
ゆっくり堂鍼灸院の宝 鍼 箱 トップコーナー へ!
http://you-sinkyu.ddo.jp/haribako.html
山口一誠
2012年5月7日
「南北経驗醫方大成による病証論」
井上恵理先生の講義録 「鍼治療の本質とは」から,
ゆっくり堂鍼灸院の、今後の方向性を考えてみます。
※ ゆっくり堂鍼灸院の「 脱、即効主義、宣言 。」
鍼灸治療には太古の昔から、
現在に至るも、
二通りの鍼灸路線の違いがあります。
一方は、「即効主義」です。
そうしてもう一方は「経絡・本治法主義」です。
経絡治療家は「本当の鍼」と言うものは、
「即効」するものではない事を知っています。
「即効」は偶然には起こるが、
意識的に起させるものでは無いのです。
患者に治る時期まで待たせる事が 「本当の鍼」なんです。
患者さんは「早く病気が治りたいから、
鍼灸師に早く治してくれ」と要求しますが、
即効主義の治療家が、
それを“真に受けて”「早く治すと考えて施術をする」と、
間違いを犯します 。
それは、「病状を悪化させる」間違いであり、
「鍼は効かないとう言う評価を社会に与える」間違いを犯します。
そして、これは論外ですが、
肩が痛ければ肩だけ刺す。方法で、
その時は楽にさせるが、治さないで、、
治療を長引かせる。
これは論 外のやり方ですね。
※「経絡・本治法主義」の考え方。
経絡治療の『本治法』が同時に、
『未病治療』の施術に成っています。
『本治法』について。
柳下登志夫先生の(著書)より本治法を紹介します。
経絡治療学原論下巻臨床考察・治療編p124-3行目より。
経絡の中を流れる血は、
ある時は流々と行き、
ある時は滞(とどこお)りを起す。
これが生理的現象を妨げない程度であれば、人は健康である。
しかし、血の滞りが酷(ひど)く、長く続けば病気になる。
このとき経絡鍼灸師は鍼灸術を施して
「気を 調整」し血の流れを順行させ、
十二経絡を平らかにさせる。
病体はそれによって「生命力が強化」され、
病気を治す自然治癒力が増して健康に復する。
これが、
十二経絡を調整する『本治法』である。
『本治法』のまとめ、
本治法とは、
病気の根本原因を改善する為の施術手技です。
本治法の方法は、
十二経絡の「気」を調整し、
「血」の流れを順行させ、
全身の健康状態を改善することで、
病気を治す「自然治癒力」を増強させる手技です。
本治法として使用する経穴(ツボ)は、
手足にある五行穴、五兪穴・五要穴・原穴・ゲキ穴・絡穴です。
本治法の実技方法は、脉状に適合した「補法、瀉法」を行います。
そして、陰陽が整う「良い脉状」に導きます。
「良い脉状」とは、平位の脉状で、
艶と程よい締まりの有るのびやかな脉です。
十二経絡について、
十二経絡とは、五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎、胆嚢・小腸・胃・大腸・膀胱)の流中が全身を回ってい ることです。
そして、経絡は人体の中の気血の通り道として捉えています。
※ 『 鍼治療の本質とは、』
身体の「気血」(栄気・衛気)の運行を、
調和し、整える事によって、
“病気を治させる”方法なんですね。
やはり、経絡治療の「本治法」で、
ゆっくりと病気を治させる方法が良いです。
「慢性病」や「子宝の身体つくり」など、
「病気の治療」は1週間に1回の鍼灸治療をお勧めします。
「未病ヲ治ス」には、月に1回のご来院をお勧めします。
追伸:
数年前、私も一発芸の「即効」の話しをしていました。
七十七難を分類して、
あれは偶然の出来事と思えるように成りました。
その他のお話しはこちらから・・・
ゆっくり堂鍼灸院の宝 鍼 箱 トップコーナー へ!
http://you-sinkyu.ddo.jp/haribako.html
山口一誠
2012年5月7日
Posted by やまちゃん at 15:46 | Comments(0)
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