四難のポイント

2013年11月21日

四難

四難のポイント

ゆっくり堂の『難経ポイント』  四難   ank04
  
〔この括弧内の文章は山口一誠の考察です。〕

※ 四難のポイント其の一は、
 
 『難経』では、脉状に於いて浮沈、長短、滑濇の六脉を基本脉と言っている。

浮、長、滑は陽脉であり、沈、短、濇は陰脉であると。

※ 四難のポイント其の二は、

陰陽について、呼吸と脉との関係、を述べています。

※ 四難のポイント其の三は、

「脉に陰陽の法あり」と言うのは脉だけではなくて、

 東洋医学に於いては総ての治療・診断に陰陽を忘れてはいけないと言う事。

 
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 四難の訳文と解釈

(井上恵理先生の解釈:山口一誠の抜粋、考察含む。)


 陰陽には前後の陰陽・浮沈の陰陽と色々あるのですが、

ここでは呼吸と脉との関係、それから陰と陽との関係を述べています。


原文:脉有陰陽之法.何謂也.

訳文:脉に陰陽の法あり、とは何んの謂ぞや。

解釈:「脉に陰陽の法あり」と言うのは脉だけではなくて、

   東洋医学に於いては総ての治療・診断に陰陽を忘れてはいけないと。

「病に陰陽虚実あり」と言う様に陰と陽・虚と実、これ以外に病症を現わす言葉はないのです。

 陰陽の重要性

- とかく五行を覚え始めると、陰陽を忘れてしまう事が多い。

 五行の相生・相剋に捉われて、それだけで治療が可能だと思う傾向がある。

- 五行の法則と言うのは陰陽の調和を診た上で治療法を発見する事で、

病気はどこ迄(まで)も

陰と陽、その二つの調和が

ついているか、

いないか、と言う事にある。


濇(しょく)脉について。

濇脉というのは、表現すると難しいが、実際に診るとわかり易い。

濇脉を、表現すると「竹の皮を削るが如く」とか「砂の上に水をまいて引くが如し」とか、、

滑脉について。

これは「数珠の上を撫でるが如く」、
たいていは押し上げるような脉なのですが、
押し上げるのでは無くてコロッコロッと
指の下を転がって逃げていくような意味なんです。

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今日もなんとか一難できたかな・・・?

本文はこちらをご覧下さい。

http://you-sinkyu.ddo.jp/ank00.html











2013.11.21.(今日は木曜日だ・・・)


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