八 難、生命の源

2013年12月11日

八 難、生命の源  

八 難、生命の源


  ゆっくり堂の『難経ポイント』  第八難   ank08

 今回は山口一誠の考察文にて「八難の解釈」を構成しました。

 
※ 八難のポイント其の一は、

   人間の生命の源は「先天の気:腎間の動気」です。


※ 八難のポイント其の二は、

   目が見えるのも、

耳が聞こえるのも、

感覚が敏感であるのも、

美味しい物を味わえるのも、

全て「先天の気:腎間の動気」が根本である。

人間を草木に例えれば、

根が腐れ無くなれば茎も、

葉も枯れ落ちて死んでしまうと。

     
(原文)八難曰.

寸口脉平而死者.何謂也.
然.
諸十二經脉者.皆係於生氣之原.
所謂生氣之原者.謂十二經之根本也.謂腎間動氣也.
此五藏六府之本.十二經脉之根.呼吸之門.三焦之原.
一名守邪之神.
故氣者人之根本也.根絶則莖葉枯矣.
寸口脉平而死者.生氣獨絶於内也.

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 八難の解釈

(井上恵理先生の解釈:経絡鍼療(422号)と本間祥白先生の解釈、福島弘道先生の解釈を参考にして、
 山口一誠の考察文にて構成しました。)

八の難について。

「寸口の脉平にして」と言うのは、六部定位(ろくぶじょうい)で橈骨動脈を指腹に感じ診る時、
正常な脉(脈)なのに死ぬ人がある、これは如何なる理由なのか。

お答えいたします。

人間が健康体である為に十二経脉に気血が循り栄養しています。
それは「生気の原」と言う生命体としての根源的な力(命)が存在するからです。

生気の原とは、十二経の根本であると。原気の発生する所に生気の原があると。
       それは腎間の動気を指していると。

「腎間の動気」これが五臓六腑の根本であり、十二経脉の根本であると。
そして呼吸の門(出入り口)でもあると。また三焦の原もここから発生していると。

前文を一つにまとめて言うと、

人間には自然治癒力がある。

これを「守邪の神」と命名する。

「先天の気」「腎間の動気」は人間が生きる根本である。
人間を草木に例えれば、根が腐れ無くなれば茎も、葉も枯れ落ちて死んでしまうと。

寸口の脉が平ら(正常)であっても死亡する人は、
生気・先天の気(腎間の動気)が独り内で絶えてしまうからである。

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 今回は山口一誠の考察文にて「八難の解釈」を構成しました。

参考文献は井上恵理先生・本間祥白先生・福島弘道先生の「難経本」です。

今日もなんとか一難できたかな・・・?

詳しくは、こちらより入って下さい。。

そして、表の「八難」をクリックして本文をご覧下さい。

http://you-sinkyu.ddo.jp/ank00.html










2013.12.11.(今日は水曜日だ・・・)
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