☆ 裏急後重 ☆

2009年05月30日

☆ 裏急後重 ☆

☆ 裏急後重 ☆

最近の天候は何でもありですね。

深夜の雷がやまちゃんのお店の近くに落ちました。

宮崎港のほうから、稲光と落雷音を聞きましたので、

段々こちらに近くなります。

寝ぼけ眼で、布団をけって、

パソコンのコンセントを抜きました。


次日は、ストーブを出すぐらいに気温が下がりましたね。


冷えが身体に影響をあたえると、下痢になる場合があります。

昨日の鍼灸のお客様の施術は

「裏急後重」(りきゅう、こうじゅう)

の改善例です。

大瘕泄者.裏急後重.數至圊而不能便.莖中痛..

現代文に訳すると。

裏急とは「お尻」のことです。

後重とは「後ろに重くなる」のことです。

つまり、大便が出そうなのでトイレに入りますが、

大便は出ません。

トイレを出ると、

また、便意があります。

この繰り返しの症状です。


冷えが身体に影響をあたえ、

下腹、腎の部がとても冷えています。

また、脈も左手尺が最も虚しています。

本治法:復溜、尺沢を銀鍼1番にて入念に補い。

任 脈    陰 蹻 脈
列欠穴     照海穴 
の奇経灸の標治法を施術しました。

結果、お腹は温まりましたので、

今日は、良い便がでるはずです?



参考までに、

難経

五十七難曰.

泄凡有幾.皆有名不.

然.

泄凡有五.其名不同.

有胃泄.有脾泄.有大腸泄.有小腸泄.有大?泄.名曰後重.

胃泄者.飮食不化.色黄.

脾泄者.腹脹滿.泄注.食即嘔吐逆.

大腸泄者.食已窘迫.大便色白.腸鳴切痛.

小腸泄者.溲而便膿血.少腹痛.

大瘕泄者.裏急後重.數至圊而不能便.莖中痛.此五泄之法也.



下痢には5つの分類があります。

気をつけないといけないのは、

補法をすべき時に寫法をおこなうと、

大変な結果になります。


慢性の下痢症でお悩みの方、

ご来院くださいませ。


ゆっくり堂鍼灸院

やまちゃん


平成21年5月30日(土曜日)


同じカテゴリー(鍼灸療法)の記事画像
今日の鍼灸
泄瀉(せしゃ):下痢のお話しです。
「気」が人体に宿っているから人間は生きていられるのである。
生きたツボの取穴と写真図。
お知らせ。『鍼灸重宝記』針灸諸病の治例HPアップしました。
今日「逆子が直りました。」とお電話を頂きました。
同じカテゴリー(鍼灸療法)の記事
 今日の鍼灸 (2016-04-05 12:37)
 泄瀉(せしゃ):下痢のお話しです。 (2016-04-03 22:56)
 「気」が人体に宿っているから人間は生きていられるのである。 (2016-02-24 12:05)
 生きたツボの取穴と写真図。 (2015-08-27 20:24)
 お知らせ。『鍼灸重宝記』針灸諸病の治例HPアップしました。 (2015-07-22 16:05)
 今日「逆子が直りました。」とお電話を頂きました。 (2015-06-15 11:39)

Posted by やまちゃん at 12:51 | Comments(0) | 鍼灸療法
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
☆ 裏急後重 ☆
    コメント(0)