☆ 弾(だん)の脉状  ☆ 

2009年07月21日




瀉法の手技その14。



陽経の脉状名

弾(だん)の脉状 


弾の脉状の特徴

どのようなか脉か:指を跳ね上げるような触感覚の脉である。
または、「弾(だん)」「はじく」「押し上げる」「突っ張る」「堅い」などの
感覚の脉である。そして、触覚的には特定の脉状にはなっていない。
また、古典の「牢脉(ろうみゃく)」や「革脉(かくみゃく)」
にも類似しているものもある。

ちなみに古典にある牢脉、革脉について述べておく。

「牢脉(ろうみゃく)」:血の変動によりおこる。

陰中の陽脉なり。沈似、伏に似たるは牢の位なり。
実、大、弦、長の四脉を合するは牢の体なり。
つづみ太鼓を押すが如し。
これを少し按せば無きが如く、
強く按せば有って指の広く堅く覚えるなり。
身のうち腫れて息づかいせわしく、命久しからず。

「革脉(かくみゃく)」:気の変動によりおこる。

弦を寒とし、を虚とするなり。
陰分における失血の脉なり。 
太鼓の皮を按すがごとし。


脉の位地(場所)

陽分と中脉の間に感じられる。
または、最近の臨床からは、陰分にもある。


対象者

次のような慢性病のある者:
動脈硬化症・高血圧・低血圧・癌患者・リウマチ・心臓病・老衰・糖尿病・
などの者で、
次のような病状をあらわす時に診られる。:
頭痛・めまい・肩こり・よろめき・疲れやすい・動悸・胸いきれ等を訴える者。
また、
実体の体質者のみに現れ、虚体の者には現れない。


弾脉の原因

これは、身体の中で正邪抗争が起きているからである。
気血ともに、虚損渋滞している。


弾脉を治す手技

特定の手法はない。

所定の主証に随って、
陰より入念かつ充分に補うと、
陰分に注ぎ込まれた生気によって、
陽分に、「実脉の実邪」や「枯、堅等の虚勢の邪」として現れるので、
しかるべき処置をする。
また、
陰分での処置と病態の状態においては陰陽調和して改善をみる場合もある。
しかして、
経絡鍼灸術未熟な者が陽分に、
邪を上げきらないで、
陰分に弾脉として残ったままで、
軽率に瀉法を行うと、
脉は開き浮にして虚、
または散脉となり、

患者をして、
めまい、
息苦しい、
動悸、
冷や汗、
胸いきれの副作用を出す。


ゆっくり堂鍼灸院。

経絡鍼灸師、やまちゃん。


平成21年7月21日(火曜日)



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