岡部素道氏の「鍼灸経絡治療」を読んで
2011年07月29日

岡部素道氏の「鍼灸経絡治療」を読んで思った事。
相剋調整の基本理論を考える。
http://you-sinkyu.ddo.jp/d105.html
「相剋調和」は現代の経絡鍼灸の発展的五行論です。
それは、
現代人の臨床実際から相克する経が共に虚する患者を治療する為に生まれた実践理論です。
先日、岡部素道氏の「鍼灸経絡治療」績文堂刊 昭和49年5月10日印刷発行を読んでいて、
鍼灸折々の記より、「八木下翁のこと」の文中、p286
― 神経衰弱のときは、肺経と心経の虚している場合が多いから、
肺経の太淵穴、尺沢穴、心経の神門穴を補う、
といった風で、翁は相生相剋の関係として取り上げなかった。
・・・とある。
これは、東洋はり医学会が 相剋調整の基本理論を整理し決定する以前に、
鍼灸重宝記をバイブルにして経絡治療をしていた八木下翁の経験の必然から
「相剋調整」の刺鍼法をしていたという証ですね。
追伸
相生関係・相剋関係・相剋調和は
こちらをご覧下さい。c203 五行論
http://you-sinkyu.ddo.jp/c203.html
ゆっくり堂 鍼灸院
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山口一誠
2011.7.29