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Posted by みやchan運営事務局 at

もへじ

2011年09月26日

エッセイ集・・ issei ちゃん の 経絡心療



 ⑤ 「 もへじ 」

へのへのもへじ・・・・ 

最近ではテレビでも「もへじ」の番組がありました。


こちらは元祖「もへじ」のお話しです。

 issei ちゃん の 経絡心療では、

基本は鍼灸の治療例をお話しするのですが、

今日は漢方薬の話をします。

「もへじ」は痔を治す漢方薬の名前です。

ちなみに、

犬や猫は「ぢ」になりません。・・・・

地球上の動物の中で人間だけが「ぢ」になるのです。

四足歩行の動物は心臓と肛門が平行ですので血液はスムースに流れますから欝血は起こりません。

人間は二本足での直立歩行に進化した為に心臓、

肝臓が肛門より上部になり血液が上に戻りにくい構造になってしまいました。

また、心臓と肛門の間の静脈には、

血液の逆流を防ぐ逆止弁が無いために肛門部の欝血がいっそう起こりやすいわけです。

・・・・人間の宿命ですね。

「ぢ」を漢字で書くと「痔」です。

「やまいだれ」に「寺」と書きます。・・

(寺は峙のことで:じっと止まれない様の意味)

つまり、『お墓に入るまで「ぢ」体質は治りませんよ』・・・

という事でしょうか。・・・・・


詳しくはこちらをお読み下さい。

http://www.geocities.jp/yukkurido/box_15.html

インターネットラジオも聞けます。

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もへじ カプセル ( 医薬品 )

効能・効果

脱肛(で痔)、

裂肛痔(きれ痔)、

外痔核(いぼ痔)

内痔核(はしり痔)

などを改善します。

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ゆっくり堂 

住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174

山口一誠 
 


 

Posted by やまちゃん at 10:26 | Comments(0) |  エッセイ集・・

一鍼一創

2011年09月19日

 エッセイ集・・ issei ちゃん の 経絡心療



 ④ 「 経絡治療は一鍼一創 」

インターネットを見て、来院された患者様のことより。

まずは、

診療台の上にに仰向け(仰臥位)に寝てもらいましたが。

もう、緊張で顔はひきつり身体は硬くなり、湿っぽい汗が全身に出ています。

理由を聞きますと、近くの人が針をして、「死んだ」と言う話しを聞いていて、

針を刺されるのは痛いだろうし怖いのですと・・・おっしゃるのです。

それでも、自分の体質を変えて健康になりたい思いで、ここに来ましたとのこと。

私の治療室では、一般的に、

5分ぐらい、待合室兼用の掘り炬燵様式の大きなテーブルに対座してもらい。

患者様の治療の希望(主訴)をお聴きします。

ここでは、患者様に一呼吸ついてもらい、楽な気持ちに成られる事を心掛けています。

鍼灸の予診表を全て書いてもらう時もあれば、治療経過と共にそれを完成させる場合とケースバイケースですね。

いずれにしても、経絡鍼灸の四診法「望聞問切」は患者様が、診療室のドアーを開ける前から、

その立ち振る舞い、お顔の色艶、話し方など総てを受けとめながら進んでいきます。

初診の方の場合、

その方に応じてですが、特に、切診は何の目的でするのかを話しながら進めます。

手足や腹診の診断には接触診を行いますので特にそうです。

足の膝こぞう触れて足先の方に手を滑らせるのですから、

絶対、いきなりはしません。

肌に触れる前に、

ここには胃と脾のツボがあります。ここで胃や脾臓の様子を診ますと、

そして、フクラハギの側面は胆経のラインですとか、内側は、腎、肝、脾、のラインですと話しながら、

そうラインとは五臓六腑のツボをつなぐ経絡鍼灸の業界用語で言うところの「ルチュウ」というですとか、

ここで、この方は鍼は初めてとの事ですので、鍉鍼(刺さない鍼)を使用するのが良いのか?

豪鍼(刺す鍼)でも良いのかを判断します。

そして、豪鍼(刺す鍼)の話しもしますね。

この患者様の場合は、肌の調子も、気分も少し改善しましたので、鍼は豪鍼(刺す鍼)で良いと判断しました。

当然、こういう場合は「肺虚証」が多いですね。

なにをされるのか分からない。針は痛い気持ちと不安で一杯ですので。。。。

右の太淵穴に寸三-1番の銀鍼を経に従いそっと近づけ、気が至るを度として抜鍼する補法を施しました。

ここで、検脉と腹診をしながら、今の刺鍼の感想を伺います。

多数の方が、「 え。。。今、鍼をされたんですか」と問います。

「 ま~・・こんなもんです。」と答えます。

それと、腹診は肝心脾肺腎の見所を説明し、患者様にも治療開始前に自信の手で触ってもらいます。

本治法がある程度進んだ段階で、さあ、お腹のに温かみと艶が出ていますよと言って確認をしてもらいます。

6割ぐらい改善していれば、

「 へー、、鍼だけで、こんなにお腹が良くなるんですね」と言われます。

ここで、体内は37度の時に新陳代謝が上手く行くようになっている話しをします。

ここに来て鍼灸を受けてもらうのは勿論ですが、

日々の生活のなかで、食べ物や着る物に注意が必要です。

くれぐれも、お腹を冷やす食べ物や飲み物、衣服、靴下、冷房、に注意しましょう。

また、パソコン、ゲーム機は肝心脾肺腎の生気を奪いますのでほどほどにしましょう。。

などのお話しをします、

そして、この方の場合い主訴(患者様の治療の希望)とは別に、

副訴として、強度の肩こりがありましたので、

適切な標治法をほどこします。

経絡鍼灸は標治法の局所療法でも気血の調整による改善を一貫して行うものです。

その結果、

この方も、経絡鍼灸で身体が楽になり、気分も良く、お腹も温かくなりました。

また、顔も明るくなり、スッキリされています。

翌日、ご来院頂いた時のお話しです。

今日の朝の目覚めはスッキリでした。 いつもはドヨンとやっと起きるのに嘘みたいです。と・・

そして、便通も久しぶりに有りました。そして、今でも身体がぽかぽかと暖かいです。

また、肩こりをだいぶ取れたのですが。。。。

さあ~ここからが問題です。

左の首筋が、昨日治療を受けて、車で帰宅する間も「だるく痛いかった」ですと。

今日も痛いのです。ヤッパリ鍼が効きすぎたのでしょうかと、お尋ねです。

そうか、ヤッパリあの一鍼に問題ありでした。

首、肩の、ゴム粘土様の硬結に対して、治療において一瞬の判断の甘さがありました。

初心者には特に心して、気の循りを考え浅めの鍼を接触か刺しても1ミリ程度にします。

また、多くは、皮毛や肌の上にツボを求めそこを治療点としますが、

首の部はゴム粘土様の硬結がありましたので、

硬結に2ミリほど刺入し気を巡らし硬結部の邪気を抜き取る手技を施しました。

これがいけなかったのだと思います。

これが、治療過多・誤治に繋がる鍼の副作用ですね。

こうゆう場合、前は、「そうですか?鍼が効きすぎた様ですね。」で済ましていましたが、

今は、先の理由で迷惑をかけましたと素直に謝ります。

それから、その部の痛みを円鍼か、遠隔鍼、子午治療で楽にしてから、

通常の治療を施しています。

誠に、

鍼灸治療は、一鍼一創です。

たった1本の、たった1回の鍼の手技だけでもこれほどの効果と間違いを犯すのですから、

一鍼の効果は人間の体と心に影響するすばらしさと、

なおざりな治療は「ひと鍼」もできないと思います。

それは、

本治法においても、例えば脾虚証からの首の湿疹の方に治療する場合、

太白穴を補う時、正しい姿勢と正しい押手、刺手で脉状に応じた手法で補います。

このとき、脾虚が正実になる脾の気が、大宇宙から少宇宙の患者様の身体に来て、

そのツボをして気の交流がなされます様に祈りながら鍼をします。

そして、一鍼一創の生体の反応を診ます。

また、大腸経の流注の首の湿疹なら、陰経の本治法が上手くいったなら、大腸経に邪が出ますので、

これも、邪の脉状に応じ、瀉すべきは断固として瀉します。

多くは虚性の邪として処置をします。

このときも、大腸経の邪を大宇宙に返し、正実な大腸経の気を少宇宙の患者様の身体に注入します。

そんな気持ちを持って一鍼一創しています。

そのことで、

患者様と術者の快癒力が共鳴して共に喜びを感じます。


終わり。

エッセイ集・・ issei ちゃん の 経絡心療④でした。

参考までに、

柳下 登志夫 先生 経絡治療学原論上巻臨床考察‐基礎・診断編‐ 
表 題: 臨床考察26:  診察診断  頁:91・平成15年10月 収録 より。

治療は一鍼一創の施実毎の病態の変化に従い、それに適合した鍼灸術を施す。

我々は望聞問切の四診法を用い― 治療は、脉診を中心に、

一鍼一創の施実毎の病態の変化に従って、

それに適合した鍼灸術を進めて行くものである。 

経絡治療に於ける診察は「治療方法」を得るために行われるもので、

患者の主訴・愁訴と術者の五感を働かせて得た病体の有り様とを経絡治療の体系に従って処理することによって

断定されるものである。

人の健康は経絡の平らかな働きによって保たれているが、

内傷の乱れから病を生じさせ、あるいは外邪の侵入を許してしまう。 

我々は身体の動きの変化を「経絡の変動」として捉える事、

それが診察・診断・証〔治療方法〕を
決定することであり、この経絡の働きを整える目的こそ我々の治療なのである。

また、患者の質問には経絡理論的に納得出来きる答えを用意し、

病状の改善を患者の身体に齎す事である。

以上。


追伸

一日7名の方と、快癒力を共鳴し、

共に壮健の道を歩もうと、思ってる今日この頃です。


ゆっくり堂 鍼灸院 

住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174

山口一誠 

2011年9月19日 

 

Posted by やまちゃん at 10:49 | Comments(0) |  エッセイ集・・

保冷剤症候群

2011年09月09日

保冷剤症候群



今年の夏は、節電、省エネが呼びかけられました。

特に寝具の「冷しマット」を毎日使用された方が、

身体を冷やし過ぎて、

秋に体調不良が出て来院されています。

長期間の身体の冷へは、

血行障害をおこして、

肩こり、肩甲骨の痛み・

後頭部痛・頭痛・

生理不順・生理痛・

胸部の痛み・

鼻炎・中耳炎・

循環器障害などを起しています。


おかしいと思ったら、

お早目の診察・来院をお願いします。


ゆっくり堂 鍼灸院 

住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174

山口一誠 

2011.9.9

 

Posted by やまちゃん at 12:01 | Comments(0) | 鍼灸療法

陰実を考える。足の熱い痛み

2011年09月01日

エッセイ集・・ issei ちゃん の 経絡心療



 ③ 陰実を考える。


 issei ちゃんに、痛風の症状が出たのは、

 2011年3月7日・・・・でした。

 ホームドクターのM医師に、診てもらって、

尿酸値の検査でも所見アリと・・・

そこで、鎮痛剤をもらって、痛みは抑えて・・・

isseiちゃんは、

経絡鍼灸師ですので、自己治療ももちろん遣りました。


思い起こせば、昨年も同じ月の同じ日に、

☆ 足の痛み。 自己治療 ☆

http://yukkuridooo.miyachan.cc/c9826.html

とブログに書いていました。

そう、あの足の痛みは、「痛風」だったのです。

そして、

2回目は、症状の改善に長期の時間を要しています。

先輩の鍼灸師にも治療をお願いして、

痛風独特の雪崩のような痛みと、

熱と浮腫みと黒赤青色の混じりあつたアザも

何とか治療し、歩行も杖なしで出来るまでに回復をみたのですが、


体調が、少しダウンすると、

熱感を伴った痛みが、左足の内側に3箇所ほど出ます。

皮膚表面には熱もなく、皮膚の色も変化はありませんが・・

ズキズキと「熱い痛み」が出ます。


これが、「陰実」の痛みです。


普通は、ここから、この「痛風」「陰実」を

経絡鍼灸がどう対応するのかと言うお話しに成るのですが、

今回は・・

現代経絡鍼灸の「歴史」みたいなものを、考えてみます。


一を聞いて十を知る・・人には関係ないことなのですが・・


ゆっくりとしか物事を理解できない人にとっては、

参考に成るかもしれないので、

私自身の経絡治療の理解の過程を話してみますね・・・


私の場合、自分の身体に痛みや難儀を覚えて、

あ・・そうゆう事なのかと、

気が付いた話しなのですが・・・


経絡鍼灸師は、

難経69難をまず大事にします。

http://you-sinkyu.ddo.jp/e201.html

その、

六十九難の治療原則の要点を箇条書にしますと。

法則1「 虚する時はその母を補う。」です。


例えば、「肺虚証」なら、

使用するツボは、

兪土原自穴の手太陰肺経「太淵穴」と

兪土原母穴の足の太陰脾経「太白穴」に成ります。

つまり、

単独証の「一つの経のみ」の治療になります。


少しず治療実践を重ねて行くと、

相剋証の治療例も増えてきます。

相剋証の、

肝虚脾実証・脾虚肝実証・脾虚腎実証・肺虚肝実証・腎虚脾実証・腎虚心旺気実証・
腎虚心実証・腎虚脾和法証

そして、

現代鍼灸の相剋調整の基本理論に、

治療技術を上げる事に成るようです。

http://you-sinkyu.ddo.jp/d105.html

相剋調整の、脾虚肝虚証・脾虚腎虚証・肺虚肝虚証・腎虚脾虚証・ 

などがあります。


経絡鍼灸の治療家の先生たちは、

単独証。

相剋証。

相剋調整証。

の3つの理論と手技をスパッと獲得されるようです。


私は、やっと、「陰実」の意味とその治し方に手が届きそうです。

ここで、実証について考えて見ますと。


実証(痛みと考えて)には、二つあります。

一つ目は、外邪性の実証つまり、打撲や、火傷など身体の外からの攻撃で、実証になる場合。

二つ目は、内性の実証つまり、痛風を例の取れば、尿酸が身体の中で暴れだして、実証になる場合です。

つまり、身体の中に邪実が生まれた時の実証(痛み)ですね。

陰の「実」ですから、陰の臓器つまり、肝心脾肺腎の五臓の経絡に病がとりつき、

そこに「陰実」の症状が出るのです。


isseiちゃんの、自己治療・・・


痛風の後遺症みたいな「熱感を伴った痛み」が、

左足の内側に3箇所ほどズキズキと「熱い痛み」出ます。

そして、その時、脉診でも、

脾の脉所に硬い「実脉」がありありと有ります。

相克する腎は虚の脉になっています。

ここで、証(あかし)が・・・

治療方針が決定されました。

証決定:「腎虚脾実証」

本治法は、腎経の右復溜穴を銀の2番鍼にて、補法。

検脉しますと、腎と肺の脉状が良くなっていますので、

脾経の陰陵泉穴にコバルト1番鍼にて、瀉法をしました。

たちどころに、

「ズキズキの熱い痛み」が消えました。

以来、今日まで、この種の症状は出ません。



追伸

一日7名の方と、

快癒力を共鳴し、

共に壮健の道を歩もうと、

思ってる今日この頃です。


ゆっくり堂 

住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174

山口一誠 

2011年 9月1日 

 

Posted by やまちゃん at 17:33 | Comments(0) |  エッセイ集・・