川の流れ。。。

2016年06月01日




川の流れ。。。

川の流水が順調に流れる為には、
川の堤防が堅固で、天変地異の想定外の異常事態が起こらない事が前提条件になります。
しかしここに、
海底大地震が発生し、そして大津波が発生して、河川に逆流を起こす事や、豪雨から上流の山林が崩壊し竹や木により川の流れ塞がれ堤防が決壊、氾濫する事もあります。

この例えから、

「痰気」の病気のお話をいたします。

「痰の病気」症状に該当される方は読んでみてください。

古(いにしえ)の「南北経驗醫方大成・病証論」に痰気(たんき)の話が論じられています。

以下、少し長くなりますが、解説します。

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痰気の解説文(短縮版)

「痰の病気」について解説します。

「痰の病気」症状は、

体中が腫れぼったく成って来る。
咳が出る。
喘息。
頭痛。
嘔き気。
下痢。
メマイ。
胸つかえ酢っぱい水が出る。
胸がザワザワと騒ぐ。
寒と熱が交互にくる寒熱を為す。
手足の痛み、腫ればったくなる。
手足が縮まつて伸びなくなる。
手足の痺れ感覚がなくなる。
小便が出なくなる。
胸がつかえる。
脇腹がつかえ咳し、引ぱられる様な痛が出る。
汗か小便が出ないので手足が重く痛くなる。 
シャックリがでる。
呼吸のどちらかが少ない。大きく息が出来ない。
肥満体が段々に痩せてきて、腹の中が筋ばって苦しみだし、腹を動かすとグッグッと鳴る。
背中のある一部分が、手の大きさ位の間だけが冷る。。  
呼吸の間が短い、喉が渇く、手足の節々が痛い。
脇腹がはって鎖骨上に引張る様な痛みを感じる。   
体が揺すぶられるほど激しいし咳が出る。
みぞおちの辺が痞(つか)えた様になり咳をすると嘔吐する。 
喘咳や嘔吐の激しい時は寒気がして熱が出る。  
腰と背中が痛む、涙流れ、悪寒がする。 

こんな症状が一つか二つ出ると「痰の病気」を疑います。

古典の冒頭に、

「痰の病気」になる原因を「川の流れ」に例えて説明しています。

川の流水が順調に流れる為には、
川の堤防が堅固で、天変地異の想定外の異常事態が起こらない事が前提条件になります。
しかしここに、
海底大地震が発生し、そして大津波が発生して、河川に逆流を起こす事や、
豪雨から上流の山林が崩壊し竹や木により川の流れ塞ぎ堤防が決壊、氾濫する事もあります。
この様な時、濁流が波を起こし轟音を出します。

この例えから、

人間の身体の中では、外邪の為に逆せられ、食べ物の為に壅滞し、喘息、咳嗽、頭痛が起きます。
外邪が為の逆流、食物の停滞が「痰の病気」の原因です。

「痰の病気」になる遠因は、胃腸が虚弱しているからです。

また、「七情」喜怒憂思悲恐驚の内傷に干渉(かんしょう)されて、気の道が塞がって痰が集まると喘息、咳嗽とかの病気を発症します。

また、飲料水、酒、茶等が胸につかえ「痰水」が肺管にせまり、咳の病気を発症します。 

中国の古典に張仲景が著した「金匱要略(キンキヨウリャク)」という文献があり「四飲、六証」のことを書いています。

「四飲」は、1:懸飲、2:溢飲、3:支飲、4;痰飲があり、これに5:伏飲、6:留飲の二つを加え「六証」となります。

1、
懸飲(ケンイン)とは、食物を食べすぎて「痰」を生じたもので、水が溢れ流れて脇下に滞って脇腹が閊〔つか〕えるます。
懸飲の症状は咳嗽し、引ぱられる様な痛が出ます。

2、
溢飲(イツイン)とは、これは渇きの病と言い飲み物を飲みすぎて起こる。飲んだ水が体に行かないで四肢に流れ身体から出ない。
溢飲の症状は、汗か小便が出るはずなのに出ないので手足が重く痛くなる。 

3、
支飲とは、水を飲みすぎて痰を生じ胸に閊える。 
支飲の症状は、シャックリがでる。呼吸のどちらかが少ない。大きく息が出来ない。

4、
痰飲の原因は、寒邪により腎の気が虚して、腎水を温養することが出来ない状態です。
痰飲は気血津液が濁り邪水となり身体に溢れた状態でもあります。
痰飲の病状として、痰や唾を多量に吐く事があります。  
痰飲になると、体中が腫れぼったく成って来る。
痰飲の病気に罹患した人は、以前は肥満体が段々に痩せてきて、腹の中が筋ばって苦しみだし、腹を動かすとグッグッと鳴る。
これが痰気の中の痰飲の症状です。

5、
伏飲の症状は、みぞおちの辺が痞(つか)えた様になり咳をすると嘔吐する。 喘咳や嘔吐の激しい時は寒気がして熱が出る。  
腰と背中が痛む、涙流れ、ゾッとする自分で解かるだけの悪寒が出る。 
伏飲の脉状は、沈弦、沈微、沈滑となっている。

6、 
痰気の中の留飲の症状は、背中のある一部分が、手の大きさ位の間だけが冷えます。  
留飲の症状は、呼吸の間が短い、喉が渇く、手足の節々が痛い、脇腹がはって欠盆(大鎖骨上窩にあり、鎖骨上際陥凹部、乳頭線上.)に引張る様に感じる。 〕  
おなかの底から出る咳が出る胸郭呼吸と腹膜呼吸が一緒になる異常呼気でて体が揺すぶられるほど激しいし咳症状です。

「痰の病気」を治す方法。

西暦1200年ごろ、中国、南宋の南康の厳用和(げんようわ) という人が、こういう事を言っている。
痰飲の病気を治す方法は、先ず一番目に身体を巡る十二経絡の気の流れを正常に整える本治法「気の調整」の治療を行ないなさい。 
次に各症状に従って標治法の治療を行なう。
この様な治療を行うと、気が循環し、津液が流通し、自然治癒力で改善しますと。  
「気の調整」の治療は漢方治療の原則です。

 痰気の漢方薬での治療法。

懸飲の治療法は、下剤を使用するとよい。   
溢飲の治療法は、発汗剤を使用する。 
支飲の治療法は、証に随って汗したり、下したりする。  
痰飲の治療法は、身体内臓を温める漢方薬を使用し小便が自然に出るようにすると良い。 
痰飲の漢方薬による基本治療は、腎を温養することになります。  
腎を温養する漢方薬として、八味丸が最も適しています。 
また、酒を飲みすぎて、腹に滞り嘔吐する時は、二陳湯を用いればよい。或いは丁香煮散がよい。
また、食中毒を起こして痰飲の病に陥った時は、腹に停積する時は、五套圓、破飲圓を司さどるがよい。
  
これが、痰気の漢方薬での治療法です。  

診断治療方針を決める時には、その人の病状、気の状態、そして正常なときの体質を考えて行いなさいと。


以上

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病気が治らない理由。
これは咳だけでなく他の病気も同じで、
仕事のやり過ぎ、遊び過ぎ、憂い思い過ぎ、房事過多の人、
養生しない人は病気は治らないと諦めた方が良いと思います。。

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「痰気」の詳細解説コーナーには、

【井上恵理先生の講義解説】を掲載ています。

鍼灸の臨床に役立つお話が山盛です。。。

詳しくはHPリンクしてご覧頂ければ幸いです。


http://yukkurido.jp/keiro/bkb/mk/c333/


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2016.6.1. みゃちゃんブログ掲載


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