☆ 右のコメカミが痛い ☆

2010年03月30日

☆ 右のコメカミが痛い ☆ 鍼灸の「一発芸」



鍼灸の世界には「一発芸」と言うものがあります。

「子午治療」です。

「胆心が肝小して肺膀大腎の胃心包が脾三した。」と覚えると良いです。


今回の患者様は、35歳の女性です。

5日前に、右の親知らずを抜歯して項がこってきて、

昨日から右のコメカミがピリピリと痛むとの訴えです。

コメカミのほぼ中央 のツボは、頭維穴です。

ここは、足の陽明胃経の経絡になります。

「子午治療」で対応するのは、「胃心包」になりますので。

手の厥陰心包経の絡穴「内関穴」

大陵穴から曲沢穴に向かい上2寸に取る.(注)長掌筋腱の尺側にある.

を、治療点に選びました。


今回も「一発芸」の範疇です。

使用した針は「金の30番鍼」です。

左の「内関穴」に対して補法を行います。

手技は経絡の流れに従い押し手を軽く構え、
刺し手30度の角度で、「穴」に鍼をそっと近づけ、鍼尖を当てます。

気を伺っていると、穏やかな感じになり、押し手と刺し手が共に充実してきました。

ここを飽和点とみて、針を抜きます。
この時、押し手の示指と拇指に軽く針に左右圧を掛けソット針を抜きます。


施術後、痛みは消えていました。


完全を期す意味で、知熱灸を行いました。。


その後、経絡療法の本道の本治法を正しく施術しています。



ゆっくり堂 鍼灸院  

電話 : 0985-50-5174
住所 : 宮崎市天満2-4-26

土曜日、日曜日も営業します。


定休日は火曜日です。


 

Posted by やまちゃん at 19:18 | Comments(0) | 一発芸

☆ 脉診  ☆

2010年03月30日

☆ 脉診  ☆


脉診は脉状診(六祖脉)と比較脉診そして、検脉の3つになります。

① 鍼の刺入方法(手法)を定め、主証決定(診断)をする為の脉診。

  通常「脉診」は脉状診と比較脉診の二つの診方より構成されています。
   
1、「脉状診」の目的は、鍼の刺入方法(手法)を定める事にあります。
       脉状診(六祖脉)は浮沈・遅数・虚実の6つの脉を判断します。 

2、「比較脉診」の目的は、四診法(望・聞・問・切)によって情報を集め最終的に
   主証決定(診断)を定める事にあります。
   比較脉診は左右の寸口・関上・尺中の脉を比較して行われます。

② 治療後即診断をする為の診脉。

これを「検脉」と言います。
本治法での一鍼ごとの刺鍼による身体の変化を観察すると共に、脉がどのように変化し、
その後の刺鍼を如何にするかを検討するための脉診を言います。
(また、脉証腹証一貫性、より再腹診も状況に応じて同時に行います)


脈を診る場所


前腕部、橈骨動脈の流れを診る。

指の当て方

橈骨茎上突起に中指をあて、その両側に示指と薬指を添えて脈を診る。

橈骨動脈の流れを診るのに二つの方法からの脉の形状を感じます。
(脉状診(六祖脉)と比較脉診の二つの診方より)


(脉位、臓腑経絡、配当図)gb31



指の当て方

手関節橈骨茎上突起の内側に中指をあて、橈骨動脈の流れを指腹に感じ診る。
その両側に示指と薬指を添えて脉を診る。

示指の当たる部を寸口と言い、左手側、沈めて陰経「心」浮かして陽経「小腸」を診る。
              右手側、陰経「肺」、陽経「大腸」を診る。
中指の当たる部を関上と言い、左手側、陰経「肝」、陽経「胆」を診る。
              右手側、陰経「脾」、陽経「胃」を診る。
薬指の当たる部を尺中と言い、左手側、陰経「腎」、陽経「膀胱」を診る。
              右手側、陰経「命門:心包」、陽経「三焦」を診る。

略して、寸(すん)・関(かん)・尺(しゃく)と言います。
これら一つ一つを脉位と言い、五行と十二の臓腑経絡が配当されています。

※ 患者の手首はやや反り加減にして患者の腹部上に軽く置きます。


指の当て方のポイント。

軽く優しくゆっくりと指を沈めて最も脉のよく触れる部を「中脉」とします。
中脉をとらえたら、さらに沈めて、その下側で陰経(陰脉)を、
また、中脉より浮かせてその上側で陽経(陽脉)を診ます。

 Ⅰ.脉診は初めに脉状診を行います。

「脉状診」の目的は、手法(鍼の刺入方法)を定める事にあります。

脉状診(六祖脉)は三分類2パタンの浮沈・遅数・虚実の6つの脉を判断します。
 
脉状診(六祖脉)の書き込み表に該当する脉状の一つを記入します。


Ⅱ、次に比較脉診を行います。

比較脉診は別名を六部定位診(ろくぶじょういしん)とも言います。

脉部の片方を三部、左右で六部、これを陰陽にわけて診ますから十二箇所になります。
(脉位、臓腑経絡、配当図)を参照。

ここに十二経絡が一経づつ配当されています。

比較脉診の順番。

比較脉診のルールその1.陰脉(臓)の脉状の「虚・実」を比較をします。
比較脉診のルールその2.陰脉(臓)と陽脉(腑)の脉状の「虚・実」の比較をします。

(比較脉診の書き込み表)に脉状の虚・実を記入します。

十二経の脉状が把握されたら、証決定が完成します。
そして、治療のツボが明らかになります。


表・図はこちらをご覧下さい。
http://you-sinkyu.ddo.jp/b207.html




初学者用 経絡鍼灸 教科書 HPほぼ完成です。。

http://you-sinkyu.ddo.jp/an1.html

ご一読くだされば幸いです。


ゆっくり堂鍼灸院

山口一誠。

平成22年3月30日(火曜日)

 

Posted by やまちゃん at 18:07 | Comments(0) | 経絡鍼灸の教科書

☆ 肺虚証 病証的、治療穴  ☆

2010年03月26日


肺経の、五行穴と相生・相剋・母子関係図 



 ☆ 肺虚証 病証的、治療穴  ☆
   
肺虚証(基本偏)では、「難経六十九難」の治療法則に基ずき、主訴や、副訴及び四診からの情報から、
肺経中の母穴、右太淵・母経の脾経の右商丘又は太白穴に対する施術の方法などを述べました。


このコーナーでは、

肺虚証の呼吸器患者で「病証」が異なる時の治療穴の選定方法を述べます。

古典の、「黄帝内経 霊枢 九鍼十二原 第一 第七章(五兪穴)三.」や、
「難経 六十八難曰.」そして、東洋はり医学会の「病証的性格」「経絡変動の五大病症」
より、その選定方法をのべます。


 五行穴の病証的性格について。

五行には五起の井栄兪経合の呼び名があり、そてぞれに、対応する五つの病証があります。

そして、病気を改善する治療穴も同時に現しています。

五起の井栄兪経合は、気血の働きを水の流れにたとえて付けたものです。

穴の呼び方は、五行と五起を合わせて、井木穴・栄火穴・兪土穴・経金穴・合水穴です。

そして、治療穴の呼び方は、足の厥陰肝経なら、井木穴大敦・栄火穴行間などとなります。


古典と経絡臨床の実際から、その意味を考察します。

所出爲井.井主心下滿.  治療穴:井木穴

所溜爲栄.栄主身熱.   治療穴:栄火穴

所注爲兪.兪主體重節痛. 治療穴:兪土穴

所行爲經.經主咳嗽寒熱 治療穴:経金穴

所入爲合。合主逆氣而泄 治療穴:合水穴


井木穴は肝経の気が出る所(水源)であり、心下部が満ちる病を治す。

栄火穴は心経の気が溜まる所(小川、淀み)であり、身体に熱を発する病を治す。

兪土穴は脾経の気が注がれる所(深い川)であり、體重節痛の病を治す。

経金穴は肺経の気が通過する水路であり、咳嗽寒熱の病を治す。

合水穴は腎経の気が入る(川が海に入る)所であり、逆氣而泄の病を治す。


 五つの病証

「心下満」とは、めまい、さし込み、苦悶、激痛等すべての苦痛に耐えようとして、
心下部に力が入るものをいい、これを「肝木の証」と言います。


「身熱する」とは、自覚的・他覚的・局所的な総ての熱状態をいい、これを「心火の証」と言います。


「体重重く節痛む」とは、身体が重だるく、疲れ、むくみ、関節痛、肥満、痩せすぎ、
などをいい、これを「脾土の証」と言います。


「咳嗽寒熱」とは、総ての呼吸器疾患(喘息・呼吸困難・咳嗽等)をいい、これを「肺金の証」と言います。


「逆気して泄らす」とは、冷えのぼせて上気し、肩こり、頭重痛、血圧亢進、下痢、便秘、
小便近い或いは出にくい、汗が出る、涙が出る、出血、吐血、下血等、総て逆上して泄れ出鶴症状をいい、
これを「腎水の証」と言います。

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 治療穴の選定例 (肺虚証の呼吸器患者で「病証」が異なる時の治療穴)


1、その病証が、扁桃腺炎・心窩部に強いつかえがあり、脇腹張り痛むまた目まいも酷くする時は、
   井木穴の少商穴(畏穴)が治療穴になります。(瀉法、刺絡)

2.その病症が、高熱を主訴する時は、栄火穴の魚際穴(剋穴)を瀉法します。

3、その病症が、食欲不振、身体が重く、疲れを主訴とする時は、兪土穴の太淵穴(母穴)を補法します。

4、その病症が、咳が酷くて、寒熱往来し、肩がガチガチこる時は、経金穴の経渠穴(自穴)に補法をします。

5、その病症が、下痢が酷く、手足が冷えて、のぼせた病状の時は、合水穴の尺沢穴(子穴)、が治療穴になります。



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初級用 経絡鍼灸 教科書
http://you-sinkyu.ddo.jp/d203.html


ゆっくり堂 鍼灸院

薬種商・鍼灸師: 山口一誠

 

Posted by やまちゃん at 16:22 | Comments(0) | 経絡鍼灸の教科書

☆ 映画化、吉田稔麿 ☆

2010年03月18日




☆ 映画化、吉田稔麿 ☆


 冨成 博 先生から、

書名 池田屋事変始末記 「 吉田稔麿の最期 」

を薦められ、読みました。

冨成博先生、渾身の一冊です。

坂本竜馬も良いですが、

吉田 稔麿(よしだ としまろ)の映画を見たい気持ちです。

明治維新の本流を生き抜いた人物だと思います。

やまちゃんの心の支えでもあります。


先ずは、

書名 池田屋事変始末記 「 吉田稔麿の最期 」

著者名 冨成 博

発売 新人物往来社

判型 文庫

税込価格 700円(本体667円+税)

をお読みください。


 

Posted by やまちゃん at 15:50 | Comments(0) | お導師様の一言。

☆ 足の痛み。 自己治療 ☆

2010年03月09日




☆ 足の痛み。 自己治療 ☆

やまちゃんに事件が起きて、歩行困難になっています。

今日の朝に、

師匠の有元先生に電話で来院を申し込みました。

有元先生曰く、

「そりゃ良かった、自分で治しな・・・

自分で自分を治すのが、経絡鍼灸の腕を上げるチャンスだと・・」


3月7日に5時間ほど冷たい板間の掘り炬燵で会食をして、

その日はなんともなく、次の日の朝、左足の甲と足底に違和感と少し痛みを感じました。

それなりに自己治療を試み小康状態でしたが、晩酌をしていた時、

左足膝上から血管の中を熱い嫌な血流が落ちていく感じの後、

痛みが増幅してきました。

息子の帰りをまち、肝虚証で経絡治療を受けました。

ますます痛みがひどくなり、一晩中痛みで睡眠もままなりません。

そして今日朝の朝の電話となりました。

有元先生のアドバイスで、「陰実」「子午治療」を考えろの教育的指導です。

膀胱経の痛み「京骨穴」(原穴:第5中足骨粗面の後下際、表裏の肌目陥凹部に取る)

に対して、子午治療の肺経の経渠・孔最。大腸経の偏歴・温溜の反応を診ましたが、ありません。

自分の身についているだけの経絡理論を動員して、

テイ鍼か銀鍼を挟んで経を流す手技で補瀉を試みる事になりました。

改めて、脉診すると、

脉は陰経は弦を帯て、腎実。その陽経の膀胱は虚になり、脾は虚の脉を呈しています。

ままよと思いながら、

脾経の太白穴をテイ鍼で補い。腎経の太谿穴を経をテイ鍼で切る瀉法。

それぞれ検脉して。

陽経の虚の大腸経、飛陽に補法。「京骨穴」から小指ラインの痛み少し和らぐ。

胃経の衝陽・陥谷・内庭・厲兌の痛みのラインに対して、脉でも胃の邪を診ましたので、豊隆に瀉法。

胆経の地五会・キョウ谿・足竅陰のラインに対して、光明に瀉法。

半部ぐらい改善、杖なしでの歩行が出来るようになる。

そして、赤く腫れていた足の、赤みはなくなりましたが、

一箇所、地五会穴の周りだけは、赤く、圧痛が残っています。

最後にこの部の周りを3箇所、テイ鍼にて瀉法。


地五会穴(第4中足指節関節の後、外側陥凹部に取る)

は天人合一説では頭を天に象り、足を地といった。
このツボは足背部が赤く腫れあがり、五本の足指が地につけられない症状を治すので、
地五会と呼んだそうです。
また、五臓の気が出会う所なので、この名前が付いたそうです。
精肝胆流の作用があるツボです。


思い出すと、

臀部、足部が冷えと湿に犯され、

また、会食ではアルコールと料理をお腹いっぱい飲食した後、

記憶の中では、仲間と別れた後、西橘でチャンポンと餃子・・・を食べたような?

いわいる、腎・碑の病証に墜ちいった状態があったかな。


今日、ご来店、ご来院の、お客様から、

「お大事に」と言われた、

やまちゃんでした。



 

Posted by やまちゃん at 18:58 | Comments(0) | 自己治療

☆ 経絡鍼灸の教科書、放送中 ☆

2010年03月08日




☆ 経絡鍼灸の教科書、放送中 ☆

放送日:2010年3月7日

第1回、経絡鍼灸の教科書、インターネットラジオ放送中です。

おもラジのMプロデューサーとやまちゃんの

おもしろトーク番組です。


ホームページ上で経絡鍼灸の教科書を作り始めました。

目的は、ご来院いただいた患者様に経絡鍼灸をわかっていただけるように・・・

また経絡鍼灸療法を勉学される鍼灸師・医療関係者及び学生の皆様に提供します。


ここからお入りください。

http://www.omoraji.com/miyazaki.shtml

PLAYのボタンを押すと放送が聞けます。

無料です。


初学者用 経絡鍼灸教科書(トップページ)はこちらから。
http://you-sinkyu.ddo.jp/an1.html


ゆっくり堂鍼灸院
 

☆ 病気を治す、リセットボタン ☆

2010年03月05日

☆ 病気を治す、リセットボタン ☆



証決定と治療穴

経絡治療の証決定の特徴は「診断即治療」にあります。

証決定(診断)が決まれば、治療方針と治療の経穴(ツボ)が自動的に選定される仕組みになっています。これが、「診断即治療」の所以です。

証決定の基本理論について。

陰陽虚実論・陰陽五行論・病因論・「難経六十九難」の治療法則によって考察されています。

証決定の種類は、単独証の、肝虚証・肝和法・脾虚証・肺虚証・腎虚証・       
        相剋証の、肝虚脾実証・脾虚肝実証・脾虚腎実証・肺虚肝実証・
             腎虚脾実証・腎虚心旺気実証・腎虚心実証・腎虚脾和法証
        相剋調整の、脾虚肝虚証・脾虚腎虚証・肺虚肝虚証・腎虚脾虚証・
などがあります。

証決定の種類例表 gd11


治療方針と治療の経穴について。

経絡治療においては、
患者様から「最も苦痛な改善を望んでいる所の訴へ」を聞いて、
その「主訴」を根本的に改善することが治療の目的になります。

そして、その目的を達成する為には「証決定の3段階」を経て「証決定と治療穴」に導きます。

「証の第一段階」は、施術の選択と使用する鍼(用鍼)の選択です。

四診から患者の現す病、内因・外因・身体の虚実を診分けます。
虚は補法が中心で細くて軟らかい鍼(銀鍼)を用います。
実は瀉法中心の治療で太くて硬い鍼(ステンレス鍼)を用います。

「証の第二段階」は、病症の経絡的弁別です。

四診から得た病症郡を経絡説によって十二経絡の病症から、「経絡の変動」に弁別することです。

「証の第三段階」は、主証経絡の決定です。

最終的には脉診を中心にして決定して行きます。
陰主陽従・補法優先・基本脉型が基礎になります。
虚経が二つならぶ時には「五行と難経六十九難理論」から「子」の経が「主証」になります。
相剋関係にある脉位が共に虚を現す時、これを左右に振り分けてその治療を進めます。
この際、先に行なうものを「主証」=「本証」と言い、後を「副証」と言います。


証決定の名称と本治法における基本の治療穴例
単独証の肺虚証には太淵穴・太白穴に補法をします。
相剋証の肝虚脾実証には曲泉穴に補法。商丘穴に瀉法をします。
相剋調整の肺虚肝虚証には本証として太淵穴・太白穴に補法、副証には曲泉穴・陰谷穴に補法をします。


証決定と治療穴、参考例表 gd21


証決定と治療穴の運用は、

病気になった時、病気を治す「リセットボタン」が「治療穴」と考えても良いですね。



「初学者用 経絡鍼灸教科書」を製作中です。
http://you-sinkyu.ddo.jp/an1.html

ゆっくり堂鍼灸院

けいらく鍼灸か ヤマちゃん・
 

Posted by やまちゃん at 12:35 | Comments(0) | 経絡鍼灸の教科書