気の病 。子宮筋腫 。

2016年06月23日


気の病 。子宮筋腫

自律神経失調症・うつ病などは東洋医学では「気の病」と言われます。が、、、

子宮筋腫も「気の病」が原因らしいのです。

貞淑(テイシュク)な女性、言いたい事を我慢する従順な人がなり易い。
その人の精神状態に於(お)いて、何かアンバランスな所があるからです。
非常に思い過ごしをするとか、悲しみ過ぎるとか。

気の病は、内傷の病であり、七情の大過によって発症する病気です。。
七情とは、怒、喜、憂、思、悲、驚、恐、の感情の事です。
怒ると肝、喜びて心、憂えて肺、思うと脾、悲しんで心包、驚きて胆、恐れて腎、が傷(きず)つきます。
そのことから、腹の中に固まり(シコリ)が出現する病気です。

子宮筋腫、バセドー病、肝硬変、胃潰瘍、が 気になる人はお読みくださいね。

古(いにしえ)の「南北経驗醫方大成・病証論」の第十五に
気(き)・〔 気の病:疝気(せんき)証 〕の話が論じられています。

以下、少し長くなりますが解説します。

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 気(き)・〔 気の病:疝気(せんき)証 〕


人間は天の気と地の気を受けて生命を得ています。 

天地陰陽の気は無形で見る事も掴(つか)む事も出来ませんが、気は血に変化し、筋肉の弾力、皮膚の色艶、脉状に現われています。  

気が血に変化し身体の中を巡っている事で身体の各器官が正常に働いてくれるのです。
正常な気には神が宿っています。
  
例えば、目、耳、口、鼻、皮膚、これらの働きは、見る、聞く、味う、臭う、皮膚に感じる、に成ります。。
神気のレベルが下がると感覚器の働きが鈍るのです。 

神気なくして人は生きる事は出来ませんし、人間としての形なくして神気が生ずる事が出来ない関係になっています。
神と形とが備わる者が正常に生きている人間の人体という事に成ります。  

婦人の特性として、
婦人には生理があり月経血を失いますので、血が消耗され「気」が残り、気鬱病(きうつびょう)になりやすいのです。
婦人の治療は、鬱滞の気を減じて、気血を優柔せしめ、経水の調和を促す治療を施します。

男子の特性として、 
男子は外に勤めて気を使い働くために気を失い易いものです。
男は陽体であり気を発散するが故に気虚になり易いので、気が虚すれば神気が不足する事に成ります。
よって、男子の治療は、気を養う神気を補う治療が必要になります。 

気は陽性であるので、もっぱら温暖するときに良く運行します。だから、気は伸びやかに動く事が貴(とうと)いのです。  

人体を流れる気が整い良く運行しないならば、いろんな病気の症状が出て来ます。  

気の病は、内傷の病であり、七情の大過によって発症する病気です。。
 
七情とは、怒、喜、憂、思、悲、驚、恐、の感情の事です。 

怒ると肝、喜びて心、憂えて肺、思うと脾、悲しんで心包、驚きて胆、恐れて腎、が傷(きず)つきます。

喜び過ぎると、気が緩(ゆる)み、気が散って減少し、心経の病気になります。
怒るとカーッとなり気が頭に上り、上りつくしてしまうと気が撃(う)たれ、肝経の病気になります。
憂(うれ)が大き過ぎると、気が萎(ちぢ)んで胸に集まり、肺経の病気になります。
思い考え過ぎて、いろんな物が頭に入り過ぎると、脾経の病気になります。
悲しみ過ぎると、気が引き締まり過ぎて、気(き)が急(せ)き、心包経の病気になります。
恐れ過ぎると、気が下に下がり、怯(おびえ)る、腎経の病気になります。〕
驚いた時は、ビックリして、何も入って来ないから、気が乱れ、胆の病、精神不安の病気になります。

七つの気の病証は、
1, 気散る、心喜証。
2, 気撃す、肝怒証。 
3, 気集まる、肺憂証。   
4, 気結ばれる、脾思証。  
5, 気急す、心包悲証。
6, 気怯(つた)なし、腎恐証。 
7, 気乱れる、  胆驚証。
と証状はそれぞれ違いますが、  
元は一つの気より生じているので、気より踰(こえ)る事はありません。

身体が虚弱な人が気の病に罹患している時、外邪の冷風に曝(さら)されると、外邪が腹に入り、色々な腹痛が出ます。
これを「疝(せん)の病気」と言います。

気の病である「疝(せん)の病気」の症状について説明します。

下腹(臍の下)に疼(うず)く痛みが出ます。 
あるいは、腹中の腸の方に動くような痛みが出ます。
あるいは、下腹が痛い上に、心窩部(みぞおち)の方へ槍(やり)で突き上げる様な痛みが出ます。
この痛みが甚(はなはだ)しく病気が強い場合は、手足が冷えてきます。さらに吐き気がして汗が出でます。
あるいは、便秘してその上、小便が出にくくなります。

疝気(せんき)証の証も七種あり、1.厥疝(ケツセン)、2.癥疝(チョウセン)、3.寒疝、4.気疝、5.盤疝、6.附疝、7.狼疝というものです。

厥疝(ケツセン)の症状は、胸先につき上げる痛みがあり、また下腹部の方も痛い、そして足が冷えてきます。 また食事が終わると吐きたくなります。 
 
癥疝(チョウセン)の症状は、外から見ては解らないが本人の自覚として、お腹が張った感じで、お腹に腕の様な棒が入っている気がします。  
  
寒疝の症状は、冷たい飲食物を食べた後に突然に脇腹の方にギュツと引る様な痛が出ます。  
  
気疝の症状は、お腹がキュツと痛くなったと思うとスッと止んで、又痛くなる。間欠的痛み方です。 
 
盤疝の症状は、お腹の中が痛いのですが、それが臍の両脇に敷き詰めて来るような痛み方です。  

附疝の症状は、臍から下の方へつき下げるような痛み。または痛む時だけに「シコリ」が出てくる事があります。
  
狼疝の症状は、男性は睾丸の方へ引きつける様な痛み。女性は鼠径部、卵巣の方へ引いて痛む症状です。


気の病である「疝の病気」の治療方法について説明します。  

七情の気、喜怒憂思悲恐驚の内因の証によって、精神を労傷し、気の病である「疝の病気」を発症した病人の治療は、 
まず初めに十二経絡の気の流れを整える本治法の鍼治療を行います。 
その事で、五臓が安定する根本治療の方向に進みます。  

本治法の鍼治療を行なった後に外邪の冷風に曝された部分へ、温める補法や邪気を取り除く瀉法を施します。 

間違った治療をした場合には、病状を悪化させる誤った治療になります。 
経絡治療家は副作用を出す治療を絶対にしてはなりません。

内傷の病に外因の邪が重なり入り込むと、  
腎に於(お)いては腹部、腎の見所に痼疾症〔こしつしょう:シコリ〕が出ます。
膀胱に於いては腹部、膀胱の見所に痼疾症が出ます。
小腸に於いては腹部、小腸の見所に痼疾症が出ます。
寒さによって「疝の病気」を起こした人は、寒さに遇うと痼疾症が起こります。
このように、
内因性の七情の邪に侵されたものは、外邪が重なり入り込み痼疾症を発症します。

「疝の病気」が甚(はなはだ)しい時は、結(むす)ばれて積聚(しゃくじゅう)となります。
積聚になると、痛むときだけ痼(しこ)りが出ていたものが、その痛みが常用して年中面々として痛くて、そこに痼りが出続けづけます。
積聚は内因の証から起こる「痼りの病気」です。

積聚の症状には、左右の脇下に於(おい)いて杯(さかずき)を俯(うつぶ)せにした形状を腹部の皮下に触診されます。
あるいは、お腹が張った感じで、腹部の皮下に腕の様な棒形状が触診されます。
また、積聚の症状には、腹が大きくなって、盤形状の固い物が触診されます。 
また、積聚になると、だんだん痩(や)せてきて、気づかいが細くなり、精神的に険(けわ)しくなり、呼吸が細かくなります。 
また、何でもないのにパツと熱くなったり寒くなったりします。
チョッと暖かい所だと熱くなり、チョッと寒い所だとブルブル震える症状が出ます。 
また、いくら食べても太れない、或いは肌の艶が悪い、肌が調わない、或いは筋肉の張りが無くなります。 


積聚(しゃくじゅう)の脉は、厥して緊脉であり浮脉であり、そして牢脉となっていきます。
厥(けつ)とは、脉が正常の状態よりも荒々しい脉状です。
緊脉(きんみゃく)とは、縄が縒(よ)れている様な脉状です。
緊脉を打っている時は、どこかに痛みがあります。
浮脉とは、脉が浮いて皮膚表面に触れる脉状です。
牢脉(ろうみゃく)とは、陰脉の又その下に触れる脉です。

「浮にして牢」
浮脉と牢脉は相反する脉になりますから、緊脉の時は浮脉になっているが、沈んでくると牢脉になっていきます。。

牢弦急の脉を打つ人は治療によって生きるが、虚詠弱脉を打つている人は死ぬことがあります。

臨床家は、人に対する天地陰陽の氣を理解し、疝氣の証を熟知し、治療法を間違わない様に対処しなければなりません。

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病気が治らない理由。
仕事のやり過ぎ、遊び過ぎ、憂い思い過ぎ、房事過多の人、
養生しない人は病気は治らないと諦めた方が良いと思います。。
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「気(き)・〔 気の病:疝気(せんき)証 〕」の詳細解説コーナーには、
【井上恵理先生の講義解説】を掲載ています。
鍼灸の臨床に役立つお話が山盛です。
また、参考資料1.積聚について、難経 第五十五難も掲載しました。。

詳しくはHPリンクしてご覧頂ければ幸いです。
http://yukkurido.jp/keiro/bkb/mk/c335/

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