④ 感冒について。一、風論:分類・考察

2012年03月02日

 ④ 感冒について。

④ 感冒について。一、風論:分類・考察

一、風論:分類・考察

南北経驗醫方大成・病証論を分類・考察する。


南北経驗醫方大成 による 病証論

井上恵理 先生 講義録

の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。


P12下段4行目からP13上段12行目より。

 この「感冒について」コーナーでは、病気の主な原因が、

外因による「風という証」を講義されています。

身体の免疫力・抵抗力が力関係で「風の邪気」に負けた時の事です。

 皮膚が本当に健康ならば邪を受けないのだけれど、

色々な原因で疲れて皮膚の守りが弱くなった所に風が入る時の事です。。


【 力関係で「風の邪気」に負けたときの感冒の捉え方。】

 風邪が皮膚〔腠理〕の中に入って、

皮膚の守り神の「衛気」の力が十分に働かないので、

「風邪」を中に通じる(内部に代謝する)ことが出来ないし、

外にこれを洩らすことも出来ない(「風邪」を追い出せない)から、

即ち「風という証」になる。

【 二種類の風邪の症状について。実と虚の症状。】

① 実の症状:

風が入っても身体が、それほど衰弱していなければ、

これは熱となって表れる。

実証を呈する場合、腠理が閉じるから熱を出すんです。

熱は実証なりというのは、こういう訳なんです。

〔身体が熱を産熱して、風邪をやっける訳ですね・・・・〕

 ここからは、経絡治療家が診立ての考え方のポイントです。

【風邪に冒された身体の状態は「虚中の実」の体力だという事。】

 ここで実証と言っているのは「虚中の実」と

いうことを意味しているのです。― 

風に入られるという事は虚なんです。

しかし邪は入ったけれど、

これに対して抵抗する力があるから熱になるんです。

だから「虚中の実」という事になるんです。 

体が本当に弱り切っていれば実証には絶対にならない。

ある程度まで虚していて、

そこに外邪が入ったから実証になるんです。

つまり衛気が実する時はこれ熱をなす。 


② 虚の症状:

風が入った時、身体が衰弱していば、

―身体が虚する時には身体は冷めたくなります。

冷える「感冒:風邪」とは、たとえば腹を下すとか、

あるいは手足が冷たくて寝られないとか、

小便が近いとか、

そういった感冒は冷えなんです。


そしてそれが皆、風によって起こっているんです。


・・・・と、まとめてみました。


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isseiちゃんヨリ・・・

2012.3.2-夕方・・・


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