10. 風論緒説
2012年03月28日
10. ○ 風論緒説

一、風論 「風論緒説」:山口一誠の分類・考察。
南北経驗醫方大成・病証論を分類・考察する。
南北経驗醫方大成 による 病証論
井上恵理 先生 講義録
の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。
10. ○ 風論緒説 P20上段中辺 ~ P21上下段終行より。
井上恵理 先生は、このコーナーから本格的に、
「南北経驗醫方大成によ病証論 」の原文の訳と解説を展開されます。
そして、ここでも、経絡鍼灸家の古典を読み解く理由を明らかにされています。
今までの講義でも、「大成論」を理解する事と、その為に必要な、沢山の古典を読み、臨床家の古典理論と現代の臨床技術を分かりやすく講義されている訳です。
私達は、その恩恵にあずかれるわけですね。・
井上恵理 先生いわく、
「こういった古典理論を知った上で臨床をやっていけば、これから皆さんが風という物に関する色々な説を見たり聞いたりした時、迷わないですむから、こうゆう講義をするんです。」と話されています。
詳しくは、井上恵理 先生の「南北経驗醫方大成によ病証論 」読んでください。
井上恵理 先生の参考古典文献
「玉機微義(ぎょっきびぎ)」著者は劉宗厚・黄帝内経素問の「風論」「金匱要略」著者:張仲景 ・「千金方」著者:孫思邈 ・「原病式」(素問玄機原病式)著者:劉可間・李東垣の説・「丹渓心法」:朱丹渓の説・「医経溯洄集」著者:王安道・「済生方」著者:厳用和・「儒門事親」著:張子和(従正)などです。
「南北経驗醫方大成 一、風論 」の原文
風為百病之長。故諸方首論之。
岐伯所謂。大法有四。
一曰偏枯、半身不遂。
二曰風痱、於身無痛、四肢不収。
三曰風懿者、奄忽不知人也。
四曰風痺者、諸痺類風状。
此特言其大概。而又有卒然而中者。
井上恵理 先生の訳:
「大成論 一、風論」:
風は百病の長たり。故に諸方の首に之を論ず。
岐伯の所謂る大法四あり。
一には偏枯、半身遂ず。
二には風痱、身に於いて痛み無く四肢収まらず。
三には風懿(ふうい)、奄忽(えんこつ)として人を知らざるなり。
四には風痺は諸痺にして風状に類す。
此れただ其の大概を言う。
而して又卒然として中らるる者あり。
::::
井上恵理 先生の解説:
「大成論」において、風論の冒頭に。
これは多くの病気(百病)が風から起こることが多いので、
病症論の初めに書いておく、とあります。
岐伯は風には大きく四つの物がある。
①偏枯とは、身体の半分が硬直して利かなくなる事。
②風痱とは、体に痛みが無くて両手両足がぶらぶらで、
自由に成らなくなった状態の事。
③風懿(ふうい)とは、俄かに〔自覚無く〕意識不明になる事。
④風痺とは、どうも手が痺れてきたとか、
手の先だけが利かないとか、肩が挙がらないとか、
あるいは膝頭だけが動かないとか、
こういった色々な麻痺全部を含めた症状の事。
以上の四つは風の症状を大ざっぱに述べた物です。
中風の中には以上のような四つ症状でなくて、
卒然として中(あ)てられる物があります。。
:::
なお、風痺は、黄帝内経素問の「痺論」に載っています。
また、「医経溯洄集」の著者:王安道は、
風の分類として、
真中風に①偏枯、②風痱、③風懿(ふうい)に分類し、
類中風に、④風痺と分けています。。
::::
経絡鍼灸師の学友ならびに先輩諸先生方の
ご意見・間違いの指摘・などを、
当院へお送りくだされば幸いです。
メール : yukkurido@ybb.ne.jp まで。。。。。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
ゆっくり堂 鍼灸院
山口一誠
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
礼節・愛・幸福・・感謝・ケセラセラ・
のびのびと希望を持って、ゆっくり行こうよ。♪
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
isseiちゃんヨリ・・・
2012.3.26- 水曜日・・
難経を読んで言います。
一日一難です。
3ヶ月で読み終わる予定です。
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一、風論 「風論緒説」:山口一誠の分類・考察。
南北経驗醫方大成・病証論を分類・考察する。
南北経驗醫方大成 による 病証論
井上恵理 先生 講義録
の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。
10. ○ 風論緒説 P20上段中辺 ~ P21上下段終行より。
井上恵理 先生は、このコーナーから本格的に、
「南北経驗醫方大成によ病証論 」の原文の訳と解説を展開されます。
そして、ここでも、経絡鍼灸家の古典を読み解く理由を明らかにされています。
今までの講義でも、「大成論」を理解する事と、その為に必要な、沢山の古典を読み、臨床家の古典理論と現代の臨床技術を分かりやすく講義されている訳です。
私達は、その恩恵にあずかれるわけですね。・
井上恵理 先生いわく、
「こういった古典理論を知った上で臨床をやっていけば、これから皆さんが風という物に関する色々な説を見たり聞いたりした時、迷わないですむから、こうゆう講義をするんです。」と話されています。
詳しくは、井上恵理 先生の「南北経驗醫方大成によ病証論 」読んでください。
井上恵理 先生の参考古典文献
「玉機微義(ぎょっきびぎ)」著者は劉宗厚・黄帝内経素問の「風論」「金匱要略」著者:張仲景 ・「千金方」著者:孫思邈 ・「原病式」(素問玄機原病式)著者:劉可間・李東垣の説・「丹渓心法」:朱丹渓の説・「医経溯洄集」著者:王安道・「済生方」著者:厳用和・「儒門事親」著:張子和(従正)などです。
「南北経驗醫方大成 一、風論 」の原文
風為百病之長。故諸方首論之。
岐伯所謂。大法有四。
一曰偏枯、半身不遂。
二曰風痱、於身無痛、四肢不収。
三曰風懿者、奄忽不知人也。
四曰風痺者、諸痺類風状。
此特言其大概。而又有卒然而中者。
井上恵理 先生の訳:
「大成論 一、風論」:
風は百病の長たり。故に諸方の首に之を論ず。
岐伯の所謂る大法四あり。
一には偏枯、半身遂ず。
二には風痱、身に於いて痛み無く四肢収まらず。
三には風懿(ふうい)、奄忽(えんこつ)として人を知らざるなり。
四には風痺は諸痺にして風状に類す。
此れただ其の大概を言う。
而して又卒然として中らるる者あり。
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井上恵理 先生の解説:
「大成論」において、風論の冒頭に。
これは多くの病気(百病)が風から起こることが多いので、
病症論の初めに書いておく、とあります。
岐伯は風には大きく四つの物がある。
①偏枯とは、身体の半分が硬直して利かなくなる事。
②風痱とは、体に痛みが無くて両手両足がぶらぶらで、
自由に成らなくなった状態の事。
③風懿(ふうい)とは、俄かに〔自覚無く〕意識不明になる事。
④風痺とは、どうも手が痺れてきたとか、
手の先だけが利かないとか、肩が挙がらないとか、
あるいは膝頭だけが動かないとか、
こういった色々な麻痺全部を含めた症状の事。
以上の四つは風の症状を大ざっぱに述べた物です。
中風の中には以上のような四つ症状でなくて、
卒然として中(あ)てられる物があります。。
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なお、風痺は、黄帝内経素問の「痺論」に載っています。
また、「医経溯洄集」の著者:王安道は、
風の分類として、
真中風に①偏枯、②風痱、③風懿(ふうい)に分類し、
類中風に、④風痺と分けています。。
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経絡鍼灸師の学友ならびに先輩諸先生方の
ご意見・間違いの指摘・などを、
当院へお送りくだされば幸いです。
メール : yukkurido@ybb.ne.jp まで。。。。。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
ゆっくり堂 鍼灸院
山口一誠
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
礼節・愛・幸福・・感謝・ケセラセラ・
のびのびと希望を持って、ゆっくり行こうよ。♪
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
isseiちゃんヨリ・・・
2012.3.26- 水曜日・・
難経を読んで言います。
一日一難です。
3ヶ月で読み終わる予定です。
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Posted by やまちゃん at 12:29 | Comments(0)
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