冷房病は夏の中寒病
2012年04月19日
二、 寒 論 (1-2):山口一誠の分類・考察。
南北経驗醫方大成・病証論を分類・「考察」します。
一、風論に続いて、寒論をを分類・「考察」します。
南北経驗醫方大成 による 病証論
井上恵理 先生 講義録
の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。
:::::
冷房病は夏の中寒病と考えて良い。
最後に出て来ます。これは、臨床に使えます。
::::::::::
○ 寒論の歴史 P35上段13行目 ~ P35下段5行目より。
黄帝内経「素問」第三十九「挙痛論」
これは神経痛やリウマチ等を扱った論ですが、
この中に寒気五臓に客たるときは蕨逆上泄の記載あり、
蕨逆(けつぎゃく)とは、
頭の方だけ気がのぼって手足の気が少なく成るとうい事で、
ただのぼせるという感じだけでなく、
身体の機能にそうしたことが起こるという事です。
ここで大切なのは、
「挙痛論」で使われている「寒」とは
我々が今扱っている中寒と同じ内容の物である。
また、「南北経驗醫方大成論」における寒の論法というのは、
朱丹渓が書いた「局法発揮」に非常に詳しく書いてあります。
〔※よって、〕張仲景の「傷寒の論」とは大分違っている訳です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○ 寒と傷寒 P33下段6行目 ~ P34上段1行目より。
「寒」と「傷寒」とはまったく
『別の考え方』『異なる概念』である。
「寒」とは、中寒のことで、
四季を通じて寒邪が臓腑に
直接深く入り込んでしまったために起こる症状です。
大成論で言うところの寒はこの中寒を指します。
「傷寒」とは冬に寒邪を受けて、
その邪が経に入った場合、
陽気が邪によって閉じられ陽が鬱して熱となり、
熱が経を伝わって行くもので、
頭痛・発熱・悪寒などの症状を起こすものです。
〔「傷寒」は三つに分類される。〕
① 正傷寒(別名、即病傷寒)は「傷寒」が症状が冬に現れるもの。
② 温病(うんびょう)は「傷寒」が春になって発病するもの。
③ 熱病は「傷寒」が夏になって発病するもの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○ 中寒の特徴 P35上段1行目 ~ P34上段11行目より。
① 寒の邪という物は四季を通じて存在し、
冬に最もそれが甚だしくなる。
ことに、飢餓労役、こうゆう時に最も寒に中(あ)てられ易い。
② 寒邪は、体表(皮膚)に感じないで、
すぐに臓腑に入ってしまいます。
その理由は寒は腎につき、腎は骨につく、
よって寒の邪は表面に、感じないで、
すぐ身体の奥深く入ってしまう訳です。
即ち、手足が利かなくなるという様な時は、
これは骨に寒邪が中(あ)たったんだと考える訳です。
③ 寒邪が中たっ場合には凡そ「熱症」が無い。
これは他の邪と異なる点です。
言葉の意味:
飢餓とは、空腹の状態をいいます。
労役とは、働き過ぎ、遊びすぎて疲れている事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○ 傷寒と中寒 P41下段6行目 ~ P42上段8行目より。
ここのコーナーで、
井上惠理先生は現代人の中寒の病の捉え方を講義されています。
① 冷房病は夏の中寒病と考えて良い。
冷房病の症状として、
足の浮腫み・疲れて身体が利かなくなる・
こむら返りの痙攣・硬直・突然の発熱、悪寒・などの症状です。
② 中寒病の脉状は沈遅の脉です。
そうすると心蔵の動悸を起す場合もある。
※ 詳しくは本文:
「南北経驗醫方大成による病証論 井上恵理 先生 講義録」
発行:東洋はり医学会、をお読みください。
::::
経絡鍼灸師の学友ならびに先輩諸先生方の
ご意見・間違いの指摘・などを、
当院へお送りくだされば幸いです。
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
まで。。。。。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
ゆっくり堂 鍼灸院
山口一誠
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
礼節・愛・幸福・・感謝・ケセラセラ・
のびのびと希望を持って、ゆっくり行こうよ。♪
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°
isseiちゃんヨリ・・・
2012.4.19- 木曜日・・
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南北経驗醫方大成・病証論を分類・「考察」します。
一、風論に続いて、寒論をを分類・「考察」します。
南北経驗醫方大成 による 病証論
井上恵理 先生 講義録
の文献を、わかりやすく、まとめて、みたいと思います。
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冷房病は夏の中寒病と考えて良い。
最後に出て来ます。これは、臨床に使えます。
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○ 寒論の歴史 P35上段13行目 ~ P35下段5行目より。
黄帝内経「素問」第三十九「挙痛論」
これは神経痛やリウマチ等を扱った論ですが、
この中に寒気五臓に客たるときは蕨逆上泄の記載あり、
蕨逆(けつぎゃく)とは、
頭の方だけ気がのぼって手足の気が少なく成るとうい事で、
ただのぼせるという感じだけでなく、
身体の機能にそうしたことが起こるという事です。
ここで大切なのは、
「挙痛論」で使われている「寒」とは
我々が今扱っている中寒と同じ内容の物である。
また、「南北経驗醫方大成論」における寒の論法というのは、
朱丹渓が書いた「局法発揮」に非常に詳しく書いてあります。
〔※よって、〕張仲景の「傷寒の論」とは大分違っている訳です。
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○ 寒と傷寒 P33下段6行目 ~ P34上段1行目より。
「寒」と「傷寒」とはまったく
『別の考え方』『異なる概念』である。
「寒」とは、中寒のことで、
四季を通じて寒邪が臓腑に
直接深く入り込んでしまったために起こる症状です。
大成論で言うところの寒はこの中寒を指します。
「傷寒」とは冬に寒邪を受けて、
その邪が経に入った場合、
陽気が邪によって閉じられ陽が鬱して熱となり、
熱が経を伝わって行くもので、
頭痛・発熱・悪寒などの症状を起こすものです。
〔「傷寒」は三つに分類される。〕
① 正傷寒(別名、即病傷寒)は「傷寒」が症状が冬に現れるもの。
② 温病(うんびょう)は「傷寒」が春になって発病するもの。
③ 熱病は「傷寒」が夏になって発病するもの。
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○ 中寒の特徴 P35上段1行目 ~ P34上段11行目より。
① 寒の邪という物は四季を通じて存在し、
冬に最もそれが甚だしくなる。
ことに、飢餓労役、こうゆう時に最も寒に中(あ)てられ易い。
② 寒邪は、体表(皮膚)に感じないで、
すぐに臓腑に入ってしまいます。
その理由は寒は腎につき、腎は骨につく、
よって寒の邪は表面に、感じないで、
すぐ身体の奥深く入ってしまう訳です。
即ち、手足が利かなくなるという様な時は、
これは骨に寒邪が中(あ)たったんだと考える訳です。
③ 寒邪が中たっ場合には凡そ「熱症」が無い。
これは他の邪と異なる点です。
言葉の意味:
飢餓とは、空腹の状態をいいます。
労役とは、働き過ぎ、遊びすぎて疲れている事です。
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○ 傷寒と中寒 P41下段6行目 ~ P42上段8行目より。
ここのコーナーで、
井上惠理先生は現代人の中寒の病の捉え方を講義されています。
① 冷房病は夏の中寒病と考えて良い。
冷房病の症状として、
足の浮腫み・疲れて身体が利かなくなる・
こむら返りの痙攣・硬直・突然の発熱、悪寒・などの症状です。
② 中寒病の脉状は沈遅の脉です。
そうすると心蔵の動悸を起す場合もある。
※ 詳しくは本文:
「南北経驗醫方大成による病証論 井上恵理 先生 講義録」
発行:東洋はり医学会、をお読みください。
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ご意見・間違いの指摘・などを、
当院へお送りくだされば幸いです。
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
まで。。。。。
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ゆっくり堂 鍼灸院
山口一誠
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
礼節・愛・幸福・・感謝・ケセラセラ・
のびのびと希望を持って、ゆっくり行こうよ。♪
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Posted by やまちゃん at 18:38 | Comments(0)
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