☆ アレルギー反応 ☆ パート2.

2008年12月09日

①アトピー性皮膚炎の原因、其の一。続き。
 

日本で初めて花粉症患者が確認されたのが1963年です。
日本が戦争に負けて、アメリカなど連合国に無条件降伏をしました。
日本を占領したアメリカ兵たちは日本の新鮮な魚や野菜の日本食を堪能しました。
その結果、アメリカ兵のお腹に、いっぱい回虫が湧き出したのです。
日本のお役人はすぐさま回虫駆除を全国的に展開しました。
そして、クリーンな日本が出来た時から、回虫たちが日本から駆逐された時から、1960年代中期より。
アトピー肌、花粉症、ゼン息がうなぎのぼりに増加し続けています。
(図を参照)(藤田紘一郎著:清潔はビョウキだ)

☆ アレルギー反応 ☆ パート2.


回虫のいない、きれいな国ほどアレルギー疾患が多いのです。

肥満細胞(マストセル)からヒスタミンが放出される仕組み。

肥満細胞のレセプター(鍵穴)にハウスダストに対する抗体(鍵)が入ると、ヒスタミンが放出されアレルギー反応が起こります。
30数年前、 日本人のお腹に回虫がいたころは回虫の排泄物から作られた回虫抗体(鍵)が肥満細胞のレセプター(鍵穴)に入り込んでいました。
この回虫抗体はヒスタミンを放出しない性質の抗体ですので、アレルギー反応が起こりません。

アトピー性皮膚炎・花粉症を治すには「回虫」に感染すれば治りますが、「公衆衛生上」問題がありますね。

そこで、アレルギー反応が起こさない「回虫由来の物質」を「薬」にしました。
この薬を作ったのは東京医科歯科大学大学院医学部教授の藤田紘一郎先生です。
アトピー性皮膚炎のマウスにこの「回虫由来の物質」の薬剤注射を1回しただけでアトピー性皮膚炎を完全に綺麗に治しました。

あわや、ノーベル賞かと思われたお薬でしたが、残念ながらこの薬は使用できませんでした。
マウスが「癌」で死んだのです。
この薬を使用すると免疫の機能が狂います。
アレルギー反応は起こさなくなりますが「癌」になりやすい体質になることがわかりました。

藤田先生の薬は「Th2」を大きくして「Th1」を小さくしてしまいました。
藤田先生は引き続き研究を重ね、「Th1」と「Th2」を同時に大きくする薬の開発をされるそうです。


次回はアレルギー体質を改善する漢方です。



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Posted by やまちゃん at 12:26 | Comments(0) | 漢方
 
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