☆ 正しい鍼の刺入方法 ☆ 

2009年06月26日

☆ 正しい鍼の刺入方法 ☆ 

補法の手技その2。


虚のツボを捕らえたら、

正しい鍼の刺入方法を述べます。


手技の手順。

① 上半身の力を抜いて、心おだやかに手技をおこなう。
② 経に従い取穴。
③ 押手を軽く構え、穴所を凹ませない程度に密着させる。
④ 刺手は、鍼柄を指腹で柔らかく持ち、鍼全体を感じ、鍼柄と鍼体の境目に意識を集中させる。
⑤ 押手と穴所によって鍼尖に空気を触れさせない様にしながら、鍼体がたわまないよう、鍼尖を柔らかく穴所に接触させる。
⑥ 軽く押すと同時に押手は鍼先の方向を確かなものにする程度の左右圧をかける。
⑦ 鍼尖が自然に吸い込まれるまで待ち、患者の脉拍に合わせて、2拍押し、力を抜き1拍置く、これを繰り返し目的の深さ、2~4ミリ程度刺入する。

催気の感覚を良くするためには、刺手の指先感覚が鍼先にある気持ちで手技をおこなうと、穴所の気の動きが感覚できる。患者の呼吸に応じて吸気で穴がしまり、吐気で穴がゆるむ。フワフワと鍼響が伝わる。


催気をえたならば、押手の左右圧をスーッ加え、すばやく抜鍼と同時に、鍼口を閉じる補法を行う。


※ これが古典にいわく補法の手技 
「心に円を持てば補」「蚊虻の止まるがごとき」 鍼術です。

※ これが、患者の意識にのぼらない痛みのない刺鍼法です。


刺鍼感覚(患者の感じ方の感想)

良い鍼をうけると、患部にフワフワと温かい感じが起こる。
また、その経の影響する、腹部の緊張が解け、冷えていれば温かくなる。
また、外虚内実の場合は、痛みが改善する。


刺鍼感覚(施術者の感じ方)

良い鍼をすると、目的の深さの部で、鍼尖がゆるむ感じを覚え、その響きが押手の左右に伝わり、また同時に刺手の指先から肘の方に「くすぐったい様」な感覚を覚える。


けいらく鍼灸師

やまちゃん。





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Posted by やまちゃん at 12:21 | Comments(0) | 補法の手技。
 
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