陰実を考える。足の熱い痛み
2011年09月01日
エッセイ集・・ issei ちゃん の 経絡心療

③ 陰実を考える。
issei ちゃんに、痛風の症状が出たのは、
2011年3月7日・・・・でした。
ホームドクターのM医師に、診てもらって、
尿酸値の検査でも所見アリと・・・
そこで、鎮痛剤をもらって、痛みは抑えて・・・
isseiちゃんは、
経絡鍼灸師ですので、自己治療ももちろん遣りました。
思い起こせば、昨年も同じ月の同じ日に、
☆ 足の痛み。 自己治療 ☆
http://yukkuridooo.miyachan.cc/c9826.html
とブログに書いていました。
そう、あの足の痛みは、「痛風」だったのです。
そして、
2回目は、症状の改善に長期の時間を要しています。
先輩の鍼灸師にも治療をお願いして、
痛風独特の雪崩のような痛みと、
熱と浮腫みと黒赤青色の混じりあつたアザも
何とか治療し、歩行も杖なしで出来るまでに回復をみたのですが、
体調が、少しダウンすると、
熱感を伴った痛みが、左足の内側に3箇所ほど出ます。
皮膚表面には熱もなく、皮膚の色も変化はありませんが・・
ズキズキと「熱い痛み」が出ます。
これが、「陰実」の痛みです。
普通は、ここから、この「痛風」「陰実」を
経絡鍼灸がどう対応するのかと言うお話しに成るのですが、
今回は・・
現代経絡鍼灸の「歴史」みたいなものを、考えてみます。
一を聞いて十を知る・・人には関係ないことなのですが・・
ゆっくりとしか物事を理解できない人にとっては、
参考に成るかもしれないので、
私自身の経絡治療の理解の過程を話してみますね・・・
私の場合、自分の身体に痛みや難儀を覚えて、
あ・・そうゆう事なのかと、
気が付いた話しなのですが・・・
経絡鍼灸師は、
難経69難をまず大事にします。
http://you-sinkyu.ddo.jp/e201.html
その、
六十九難の治療原則の要点を箇条書にしますと。
法則1「 虚する時はその母を補う。」です。
例えば、「肺虚証」なら、
使用するツボは、
兪土原自穴の手太陰肺経「太淵穴」と
兪土原母穴の足の太陰脾経「太白穴」に成ります。
つまり、
単独証の「一つの経のみ」の治療になります。
少しず治療実践を重ねて行くと、
相剋証の治療例も増えてきます。
相剋証の、
肝虚脾実証・脾虚肝実証・脾虚腎実証・肺虚肝実証・腎虚脾実証・腎虚心旺気実証・
腎虚心実証・腎虚脾和法証
そして、
現代鍼灸の相剋調整の基本理論に、
治療技術を上げる事に成るようです。
http://you-sinkyu.ddo.jp/d105.html
相剋調整の、脾虚肝虚証・脾虚腎虚証・肺虚肝虚証・腎虚脾虚証・
などがあります。
経絡鍼灸の治療家の先生たちは、
単独証。
相剋証。
相剋調整証。
の3つの理論と手技をスパッと獲得されるようです。
私は、やっと、「陰実」の意味とその治し方に手が届きそうです。
ここで、実証について考えて見ますと。
実証(痛みと考えて)には、二つあります。
一つ目は、外邪性の実証つまり、打撲や、火傷など身体の外からの攻撃で、実証になる場合。
二つ目は、内性の実証つまり、痛風を例の取れば、尿酸が身体の中で暴れだして、実証になる場合です。
つまり、身体の中に邪実が生まれた時の実証(痛み)ですね。
陰の「実」ですから、陰の臓器つまり、肝心脾肺腎の五臓の経絡に病がとりつき、
そこに「陰実」の症状が出るのです。
isseiちゃんの、自己治療・・・
痛風の後遺症みたいな「熱感を伴った痛み」が、
左足の内側に3箇所ほどズキズキと「熱い痛み」出ます。
そして、その時、脉診でも、
脾の脉所に硬い「実脉」がありありと有ります。
相克する腎は虚の脉になっています。
ここで、証(あかし)が・・・
治療方針が決定されました。
証決定:「腎虚脾実証」
本治法は、腎経の右復溜穴を銀の2番鍼にて、補法。
検脉しますと、腎と肺の脉状が良くなっていますので、
脾経の陰陵泉穴にコバルト1番鍼にて、瀉法をしました。
たちどころに、
「ズキズキの熱い痛み」が消えました。
以来、今日まで、この種の症状は出ません。
追伸
一日7名の方と、
快癒力を共鳴し、
共に壮健の道を歩もうと、
思ってる今日この頃です。
ゆっくり堂
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
山口一誠
2011年 9月1日

③ 陰実を考える。
issei ちゃんに、痛風の症状が出たのは、
2011年3月7日・・・・でした。
ホームドクターのM医師に、診てもらって、
尿酸値の検査でも所見アリと・・・
そこで、鎮痛剤をもらって、痛みは抑えて・・・
isseiちゃんは、
経絡鍼灸師ですので、自己治療ももちろん遣りました。
思い起こせば、昨年も同じ月の同じ日に、
☆ 足の痛み。 自己治療 ☆
http://yukkuridooo.miyachan.cc/c9826.html
とブログに書いていました。
そう、あの足の痛みは、「痛風」だったのです。
そして、
2回目は、症状の改善に長期の時間を要しています。
先輩の鍼灸師にも治療をお願いして、
痛風独特の雪崩のような痛みと、
熱と浮腫みと黒赤青色の混じりあつたアザも
何とか治療し、歩行も杖なしで出来るまでに回復をみたのですが、
体調が、少しダウンすると、
熱感を伴った痛みが、左足の内側に3箇所ほど出ます。
皮膚表面には熱もなく、皮膚の色も変化はありませんが・・
ズキズキと「熱い痛み」が出ます。
これが、「陰実」の痛みです。
普通は、ここから、この「痛風」「陰実」を
経絡鍼灸がどう対応するのかと言うお話しに成るのですが、
今回は・・
現代経絡鍼灸の「歴史」みたいなものを、考えてみます。
一を聞いて十を知る・・人には関係ないことなのですが・・
ゆっくりとしか物事を理解できない人にとっては、
参考に成るかもしれないので、
私自身の経絡治療の理解の過程を話してみますね・・・
私の場合、自分の身体に痛みや難儀を覚えて、
あ・・そうゆう事なのかと、
気が付いた話しなのですが・・・
経絡鍼灸師は、
難経69難をまず大事にします。
http://you-sinkyu.ddo.jp/e201.html
その、
六十九難の治療原則の要点を箇条書にしますと。
法則1「 虚する時はその母を補う。」です。
例えば、「肺虚証」なら、
使用するツボは、
兪土原自穴の手太陰肺経「太淵穴」と
兪土原母穴の足の太陰脾経「太白穴」に成ります。
つまり、
単独証の「一つの経のみ」の治療になります。
少しず治療実践を重ねて行くと、
相剋証の治療例も増えてきます。
相剋証の、
肝虚脾実証・脾虚肝実証・脾虚腎実証・肺虚肝実証・腎虚脾実証・腎虚心旺気実証・
腎虚心実証・腎虚脾和法証
そして、
現代鍼灸の相剋調整の基本理論に、
治療技術を上げる事に成るようです。
http://you-sinkyu.ddo.jp/d105.html
相剋調整の、脾虚肝虚証・脾虚腎虚証・肺虚肝虚証・腎虚脾虚証・
などがあります。
経絡鍼灸の治療家の先生たちは、
単独証。
相剋証。
相剋調整証。
の3つの理論と手技をスパッと獲得されるようです。
私は、やっと、「陰実」の意味とその治し方に手が届きそうです。
ここで、実証について考えて見ますと。
実証(痛みと考えて)には、二つあります。
一つ目は、外邪性の実証つまり、打撲や、火傷など身体の外からの攻撃で、実証になる場合。
二つ目は、内性の実証つまり、痛風を例の取れば、尿酸が身体の中で暴れだして、実証になる場合です。
つまり、身体の中に邪実が生まれた時の実証(痛み)ですね。
陰の「実」ですから、陰の臓器つまり、肝心脾肺腎の五臓の経絡に病がとりつき、
そこに「陰実」の症状が出るのです。
isseiちゃんの、自己治療・・・
痛風の後遺症みたいな「熱感を伴った痛み」が、
左足の内側に3箇所ほどズキズキと「熱い痛み」出ます。
そして、その時、脉診でも、
脾の脉所に硬い「実脉」がありありと有ります。
相克する腎は虚の脉になっています。
ここで、証(あかし)が・・・
治療方針が決定されました。
証決定:「腎虚脾実証」
本治法は、腎経の右復溜穴を銀の2番鍼にて、補法。
検脉しますと、腎と肺の脉状が良くなっていますので、
脾経の陰陵泉穴にコバルト1番鍼にて、瀉法をしました。
たちどころに、
「ズキズキの熱い痛み」が消えました。
以来、今日まで、この種の症状は出ません。
追伸
一日7名の方と、
快癒力を共鳴し、
共に壮健の道を歩もうと、
思ってる今日この頃です。
ゆっくり堂
住所 : 宮崎市天満2-4-26
http://you-sinkyu.ddo.jp/
メール : yukkurido@ybb.ne.jp
電話 : 0985-50-5174
山口一誠
2011年 9月1日