☆ 浮実の脉状 ☆
2009年07月15日
瀉法の手技その8。
☆ 浮実の脉状 ☆
浮実の脉状は、
陽経(腑の経:胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)に現れる。
邪実の脉状である。
本治法における瀉法の基本に基ずき、
陰経(臓の経:肝・心・脾・肺・腎・心包)脉に対して、
陰経の生気を補うと、
陽経の脉状に
「浮実の脉状」が浮き上げられます。
そして、この浮実の瀉法について述べます。
陽経の脉状名
浮実の脉状
施術前の陰経の脉状は、
浮大の脉にして、数脉の高熱患者・有熱患者の脉状を現している。
本治法の基本に基づき陰経の生気を補うと、
陽経の脉状に
「浮実の脉状」邪実の脉状が浮き上げられます。
浮実の脉状の特徴
浮大数の脉が、やや締まって遅くなる。
対象者
高熱患者。
有熱患者の脉状。
気の病症を現す患者の脉状。
用 鍼
ステンレスの1番~2番鍼。
本治法の実技の手順
(1)
経絡の流れに逆って取穴し、押出を構える。
(2)
刺手は竜頭をある程度しっかり持ち、すみやかに2~3ミリ刺入し、狭に抜き刺しを行う。抵抗が取れたら、
(3)
押手にて、パーッとゆっくり下圧をかけ、鍼は、おもむろに抜鍼する。
本治法の効果
肺炎や腎盂炎の高熱患者で、
悪寒震えの激しい症状の場合でも、
1本の鍼で、これを正しく施術すれば、
患者の背中に汗が吹き出て、解熱し治癒する。
ゆっくり堂鍼灸院。
けいらく鍼灸師、やまちゃん。
平成21年7月15日(水曜日)
Posted by やまちゃん at 11:45 | Comments(0)
| 瀉法の手技