☆ 清気と濁気 ☆
2009年10月04日
清気と濁気
主に補法の手技をしているときに、
刺鍼感覚として、「清気と濁気」の交流を、
刺鍼部位のところに感じることが最近多くなっています。
無心に手技をおこなうと・・
催気の感覚を感じると言われますが、
この感覚にも色々のパターンがあるようです。
○ ジーンと重たい低周波みたいな感覚を押手に感じる。
○ 刺入鍼が自然に右に少し回る感覚。
○ 刺入鍼にトントンとドアを軟らかくノックする様な感覚。
○ 拍動性の動脈の動きが鍼体に同化する感覚。
○ 刺鍼部位を中心にその周囲からも、
モヤモヤと脂っぽい蒸気が立ち昇る感覚。
○ 鍼体を伝いベトベトの分泌物が出るような感覚。
そして、
この感覚は、施術者のみに感じる場合と、
患者にも同時に感じる場合とがあります。
これらの感覚が収まるのをまって、
押手の左右圧をスーッ加え、
すばやく抜鍼と同時に、鍼口を閉じる補法を行います。
このような時は、
極めて良い脈に患者も術者もなり、
患者の病状の改善が進みます。
経絡鍼灸では、肺の主な機能として、粛降宣発作用を考えます。
粛降作用:清気の吸入。
宣発作用:濁気を排出 。
これと同じ様なことが、
鍼の刺入行為の中で起こっているのでしょうね。
身体の中の、濁気を出し、
新しい大宇宙の気「清気」が、
小宇宙(人間)の気と交流される現象かもしれません。
ゆっくり堂は土日も営業します。
けいらく鍼灸師
山口一誠。
平成21年10月4日(日曜日)