九難 臓病・腑病を判別

2013年12月13日

九難 臓病・腑病を判別する

ゆっくり堂の『難経ポイント』  

第九難   ank09


今回も山口一誠の考察文にて構成しました。

参考文献は井上恵理先生・本間祥白先生・福島弘道先生の「難経本」です。

  

※ 九難のポイント其の一は、
   脉診をして、患者の病気が、「臓病」か「腑病」かを判別する法則を述べています。

※ 九難のポイント其の二は、
        数脉(早い脈)は必ずしも身体に熱が出ると言う事ではない。

※ 九難のポイント其の三は、
       「臓病」か「腑病」かを判別する問題は、五十二難と五十四難もあわせて学ぶべし。

九難 臓病・腑病を判別


 (原文)

九難曰.

何以別知藏府之病耶.
然.
數者府也.
遲者藏也.
數則爲熱.
遲則爲寒.
諸陽爲熱.
諸陰爲寒.
故以別知藏府之病也.
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 九難の訳文

(井上恵理先生の訳文:経絡鍼療(422号)と本間祥白先生の訳文、福島弘道先生の訳文を参考にして、
 山口一誠の考察文にて構成しました。)

九の難に曰く.

何を以ってか臓腑の病を別ち知るや。

然るなり。
遅は藏なり、遅は則(すなわ)ち寒となし、諸陰を寒となす。
数は府なり、数は則(すなわ)ち熱となし、諸陽を熱となす。

故に藏府の病を別ち知るなり。


 詳しくは各先生の文献を参照されたし。

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 九難の解釈

(井上恵理先生の解釈:経絡鍼療(422号)と本間祥白先生の解釈、福島弘道先生の解釈を参考にして、
 山口一誠の考察文にて構成しました。)

 九の難の解説をします。

 脉診上にて、患者の病気が、「臓病」か「腑病」かを判別する根拠を説明しなさい。

 お答えします。
 臓病は、遅い脈を打ち、その理由は寒にあり、陰の性質を現わします。
 腑病は、数脉(早い脈)を打ち、その理由は熱にあり陽の性質を現わします。

 以上のように「臓病」か「腑病」かを判別して治療をしなさいと。

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今日もなんとか一難できたかな・・・?

詳しくは、こちらより入って下さい。。

そして、表の「九難」をクリックして本文をご覧下さい。

http://you-sinkyu.ddo.jp/ank00.html










2013.12.3.(今日は13日の金曜日だ・・・)
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