お腹の診断と病状と脈状が一致した時に治療方針が決まります

2014年12月11日

お腹の診断と病状と脈状が一致した時に治療方針が決まります


ゆっくり堂の『難経ポイント』  第十六難

※ 十六難のポイント、

脉証腹証一貫性の法則が難経十六で展開されています。。

鍼灸家の診断と治療方針についての点検の法則が難経十六に明記されている訳です。

肝心脾肺腎のそれぞれの脉状と病状と腹証から弁証診断が一致した時に正しい証が導かれると言う事ですね。

脉診と脉証腹証一貫性の法則の参考リンク
http://yukkurido.jp/keiro/sisn/kiru/myk/



腹診の診所(診察場所) 図ー1
参考リンク
http://yukkurido.jp/keiro/sisn/bou/hara/

肝証を例に〔脉状〕〔病状〕〔腹証〕を考察すると、次のように成ります。

〔原文〕
假令得肝脉.〔脉状〕
其外證.善潔.面青善怒.〔病状〕
其内證.齊左有動氣.按之牢若痛.〔腹証〕
其病四肢滿.閉癃溲便難.轉筋.〔病状〕
有是者肝也.無是者非也.

〔訓読〕
假令(たと)えば、肝脉をえて、〔脉状〕
其の外証は、潔(きよ)きことを善(この)み、面青く怒ることを善む。〔病状〕
其の内証は、齊の左に動氣あり、之を按(お)せば牢(かた)くして、若(も)しくは痛む。
〔腹証〕
其の病い四肢に滿ち、閉淋(へいりん)して溲便(そうべん)難(むつかし)く、転筋す。〔病状〕
是れあるものは肝なり、是れ無きものは非(あらず)なり。

〔解説〕
例えば、肝脉の弦脉を脉診したならば、〔脉状〕

肝の証が、外に顕(あらわ)れる病状はどの様になるかと言うと、
清潔好きで汚い事を嫌う精神状態になり、一日に何度も手を洗うとか、外出先のトイレの便器にはおしりを載せられないとか、の行動を取る。また、何事にも怒りっぽくなり顔色が青みを増す。
〔病状〕

肝の証が、内に顕(あらわ)れる病状はどの様になるかと言うと、
齊の左に動悸〔肝の積(しゃく)〕が出る。また、この部を押せば、硬結があったり、圧痛が出たりする。〔腹証〕

肝証の症状として、手足の腱が張り、小便が出なくなり、便秘し、こむら返りが起こる。〔病状〕

こういうものが脉証腹証一致(脉状と証が一致している事)の肝の病である。

この様な症状が無くて弦脉を打っているのは、「肝の病」ではない。

他の証を考えなさいねと。



詳しくは

ゆっくり堂の『難経ポイント』第十六難をご覧ください。

 解説全文 リンク先
http://yukkurido.jp/keiro/nankei/16nan/


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2014.12.11.  みゃちゃんブログ掲載


 ゆっくり堂鍼灸院 山口一誠

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