☆ 堅(ケン)の脉状 ☆
2009年07月20日
瀉法の手技その13。
陽経の脉状名
堅(ケン)の脉状
堅の脉状の特徴
かれた木の小枝か古びた紙のひも紐に触れるような艶と潤いのない堅い脉状。
「枯の脉状」よりもやや堅く、強く触れる脉状。
血の変動によって現れる邪である。
対象者
慢性病を持つ、虚体患者。
身体がだるくさっぱりしないと訴える。
用 鍼
ステンレスの2番鍼。
本治法の対象穴
陽経の反応点、多くは絡穴が用いられる。
触覚所見によっては、郄穴、原穴等を代用する。
本治法の実技の手順
堅の手技
(1)
経絡の流れに逆って取穴し、押出を構える。
(2)
刺手は竜頭を軽く持ち、補法の手さばきで3~4ミリ刺入し、
幅広の抜き刺しを繰り返し、抵抗が取れたら、
(3)
押手にて穴所に密着させ、スーッと抜き去る。
本治法の効果
治療宜しければ、締まって艶のある和緩を得た脉状になり、身体が軽くなる。
患者様が精神的、肉体的、満足を実感できる手技を心がけます。
ゆっくり堂鍼灸院。
経絡鍼灸師、やまちゃん。
平成21年7月20日(月曜日)
----------------