スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

 

Posted by みやchan運営事務局 at

☆アトピー肌、克服物語 (2) ☆ 

2008年12月12日

 
「友美さん奮闘記」 (2)




1日目
友美さんの内服薬 :基本薬2本と、カユミが強い時のチョイス用の内服薬を用意した。
アレルギー性の患者さんの服薬量は少量より始めます。
大人の容量は使えません。幼児の容量から始めるのがポイントです。
その後、肌の様子を見ながら増量してゆきます。


外用薬 :ブルーの消毒薬、赤色軟膏・黄色軟膏・ピンク軟膏・白軟膏を用意。

2日目
首のアトピー部位に厚手のハイネック様の浮腫がぐるりと現れた。
この部位に、1メートルのガーゼを手帳大まで折りたたみ、そこに黄色軟膏を2ミリの厚さに塗り延ばす。
これを首に3枚置き包帯でぐるりと止める。
このときは約1時間で、たっぷりと黄色軟膏の中に水を吸い出した。

1ヶ月ぶりに、ぐっすりと眠れたとのこと。

9日目
開始3日目から4日間は全身がむくみ腫れた感じで微熱が続き痛みも出た。
顔もパンパンに腫れて、目が開かない状態になる。

10日目
黄色軟膏(250g)3本目を使用。
額・まぶた・頬の部位より水が抜ける。
(黄色軟膏を厚手のガーゼに塗布しそれを各部位にのせて皮膚の中の水分を吸収)

11日目
お風呂
に30分入る。とても気持ちがいい。
入浴後、背中の水抜き、妹の奈津美さんが手伝う。20分ぐらいで黄色軟膏ガーゼがプリンプリンの状態になる。とても臭い水分を吸収している。
その後すぐに、赤軟膏とピンク軟膏を手のひらに取り薄く練り合わせ、その手で、先ほど水抜きを終えた背中に薄く広くのばす。
赤軟膏の成分であるゴマ油で抽出した生薬紫根が皮膚細胞の肉芽新生(皮膚の修復作用)をする。
また、ピンク軟膏はカユミをマイルドにする働きがある。
そして、赤とピンク軟膏は皮膜のかわりも同時におこなっています。

14日目
黄色軟膏(250g)ブルーの消毒液(300ml)
チョイス用痒み止め「NB内服薬」

NB剤の内服でカユミが止まる。水の出方が多くなる。水を抜くと楽になる。
身体に冷えを感じる。傷が痛い。
両腕は乾燥状態でカサブタが5ミリの厚みになる。ここにも黄色軟膏ガーゼを当てると水を吸収する。
水が抜けるとカサブタの厚みが薄くなり赤い皮膚になる。
何回かこれを繰り返しやがて、張りのある皮膚が出来てくる。

17日目
黄色軟膏(250g) 赤色軟膏(230g)ピンク軟膏(80g) 白軟膏(30g)
チョイス用痒み止め「NB内服薬」

基本の内服薬を子供の服用量に増量する。
夜も水が出る感じがする。黄色軟膏ガーゼで水を抜くと楽になる。

27日目
黄色軟膏(250g)ブルーの消毒液(300ml)

腕の水抜きに黄色軟膏を一日2本使用する。

34日目
黄色軟膏(250g) 赤色軟膏(230g)ピンク軟膏(80g) 白軟膏(30g)

中学2年生の娘がゲームセンターで補導される。登校拒否2週間目とのこと。
皮膚症状悪化、全身にカユミが出る。
強いストレスを受けるとカユミが出ますが、だんだんと張りのある皮膚になってきたものが崩れることはありません。
でもストレスを上手に逃がす為には、思い切り自分の胸の内を話すことで気持ちの整理が出来ます。
友美さんもやまちゃんに話すことで気持ちが軽くなったようです。

続く。
 

Posted by やまちゃん at 15:45 | Comments(0) | 漢方

☆アトピー肌、克服物語 (1) ☆ 

2008年12月12日

「友美さん奮闘記」 (1)



この物語は、ステロイド軟膏をきっぱり止めて、アトピー症を克服する道に入った、一人の女性の物語です。
なお、この女性「友美さん」は実在の人物ではありません。
ゆっくり堂でアトピー肌を克服している複数の老若男女の物語を一人の女性に映しかえて、ゆっくり堂におけるアトピー克服の道筋を示すものです。

友美さんのプロフィール

1960年6月11日生まれ。生まれた時よりアトピー肌です。
この当時はアトピー症と言う診断名もつかないこともあり、奇病扱いされた事もありました。かゆい皮膚病を治す為に過去、たくさんの病院、漢方店、
水商売(アトピー水)もためしてみました。
しかし、そのつど、だまされ続け、悔しさと、出口の見えない病状に絶望し、母と入水自殺の場所に足が向いた事も一度や二度ではありません。
学校でのイジメ・就職拒否・ステロイドでアトピー肌を押さえ込み就職するも、「ステロイド治療」を拒否した為にリバウンド症で皮膚症状が悪化し退職を余儀なくされました。
結婚・出産・二児の母となる・交通事故で夫を亡くしました。
今は、実家に帰り家業を手伝っています。

現在の肌の状態は、秋になり俄然カユミが強まる。全身アトピー肌、特にひざから下の両足・うなじ・耳の後ろ・背中・両腕の症状が激しい。

* * 現在は対症療法として、病院のお薬を使用中・・・
* * 首から下のカユミ止めにはステロイド軟膏を使用。
* * 顔はプロトピック軟膏を使用中。
* * 内服薬は抗ヒスタミン剤のみにしている。
* * 以前はステロイド内服薬も使用していた。


ゆっくり堂と友美さんの出会い。
初めに、相談に来たのは妹の奈津美さんでした。
ほとんどの場合、本人が直接相談に来る事はありません。
まずは偵察隊の登場です。

偵察隊の奈津美さんには、ゆっくり堂の店主やまちゃんが丁寧にアトピー肌克服の説明をしてる。
「かゆい皮ふ病の話し」や「ステロイドの話」を理解してもらった。
ステロイドの副作用リバウンド現象で微熱・腫れ・潰瘍・湿潤・カザブタ等が次から次えと現れること。
肌がひとまず落ち着くのには「約3ヶ月」は必要なことなど、
たっぷり2時間は話しているが・・・・

友美さんの登場。初来店日。
友美さんの付き添い人は、妹の奈津美さん、お母さん、お父さんです。
合計4名で来店されました。

友美さんの目は疑いと不信感でいっぱいである。
さらに、お父さんは友美さんに輪をかけて一つ一つの質問が挑発的でさえある。
さながら、やまちゃんは裁判官に審問を受ける被告人状態です。
でも本当は友美さんもご家族のみんなも心のきれいな人たちです。
傷つけられ続けた歴史ですから、どうしてもこんな態度になります。
それでも、もう一度、ステロイドと手を切りたい気持ちが勝って、
ゆっくり堂まで来たわけです。
友美さんはやまちゃんに搾り出すような小さな声で質問を終えました。
しばらく沈黙の後。
友美さんは、ゆっくり堂の漢方薬等をためす事にしました。

続く。
 

Posted by やまちゃん at 00:51 | Comments(0) | 漢方